「子どもは親の背中を見て育つ」、は本当です。知らない間に子どもが学んでいることとは??
「子どもは親の背中を見て育つ」といいますが、これはまさに本当のこと。親としては自覚がない部分まで子どもたちはしっかり見ています。ときには学んでほしくないことを、しっかり学んでいることも……。そう考えると育児とはまさに自分との戦いとも言えそうです。そこで今回は親たちが知らない間に、子どもたちがしっかりと学んでいることについてご紹介しましょう。
自分自身をどのように扱うか
子どもに自己肯定力をつけてもらいたいと思うなら、まず親である自分自身を振り返ってみましょう。あなたは自分に対してネガティブなイメージや否定的な独り言ばかりつぶやいていませんか。“自分自身をどのように扱うか”、自分自身の個性を受け入れ伸び伸びと生活するか、あるいは否定的でネガティブなことばかり考えているか、子どもたちは親自身を見てそれをしっかりと学びとっています。ちょっとくらい失敗したり、落ち込んだりしても、明るく立ち直れる様子を見せれば、きっと子どもも同じようにしていくことでしょう。
どんなふうに人間関係を築いていくか
人間関係の対処法というのも子どもは、親からすっかり学びとるものです。実家や義理の両親、親戚との関係、友だち付き合い、子どもは親の人付き合いをみて、どのように人間関係を築いていくべきか学んでいます。
それにはまず人との接し方から入っていきます。つねに相手の立場に立って思いやることができるか、自分の勝手な思い込みや親切を押しつけたりしていないか、細かい部分まで子どもたちは観察しているといってよいでしょう。
最近とくに気をつけたいのは、スマホやテレビなどテクノロジーとの付き合い方。子どもが構ってほしいと言ってきているのに、スマホやタブレットに釘づけになっていたり、食事時もテレビをつけっぱなしで家族の会話がない、というような環境では、子どもたちも今目の前にいる人を大切にするということを学びません。毎日の日常生活ですが、常に子どもから見られているという意識が必要です。
“怒り”という感情に対し、どう対処するべきか
親としてはあまり怒っているところは見せたくないというのが正直なところ。でも生活していると、どうしても怒りを覚えてしまうことはありますよね。ときには夫婦間でさえ、怒りを爆発させてしまうこともあるくらいですから、“くさいものにはフタ”で済ませるわけにはいきません。“怒り”という感情自体は生活している限りどうしても生まれてくるものですから、これ自体を否定することはありません。
でも大事なのは親がその“怒り”に対してどう対処しているかということ。怒鳴ったり、物を投げたり、暴力に訴えるのは最悪のケースです。ひとりになって心を落ち着ける時間を作ったり、あるいは外に出て気分転換を図ったりするといった例を見せ、“怒り”という感情にどのように向き合うべきか、見せるようにしましょう。