~妊婦さんのココロのなか~ 妊娠中は夫婦ゲンカが増える!?
世間では「妊婦=幸せそう、穏やか」なイメージ。でも実際の妊婦さんは「情緒不安定」。
ここでは「妊娠中のココロの変化」について、現在第2子を妊娠中の筆者が実体験をもとにご紹介します。今回は第1子の時もあった、妊娠中の夫婦ゲンカの特徴について。
彼の「いつも通り」に大きく不安
第1子のときも、そして第2子の今回も、夫婦ゲンカが増えました。特徴的なのはいつもの小さなケンカでなくて、思わず涙してしまうほどの大きなケンカ。「この人とこのままで本当にやっていけるのだろうか」という不安が付きまとうケンカです。
キッカケは、ほんとうにささいなことです。彼からすれば、ただ「いつも通りの毎日」を過ごしているだけ。帰宅すればお酒を飲み、TVを見て、スマホを触り、靴下は脱ぎっぱなし、お酒の空き缶はそのまま放置。飲み会が連日連夜続いたり、だらしないお金の使い方をしたり……。
あくまでいつも通りの彼を見て、とてつもない不安に駆られるのです。
理由1:彼を見るフィルターが変わる
その理由は、妊娠中は彼を見る目が変わるから。それまでは「彼のだらしないところも愛しい」なんて時期もありましたが、妊娠すると「この人と子育てができるか?」というフィルターを通して常に彼の言動を見ています。
他にも妊婦さんは急に大掃除がしたくなるなど、子育てに向けて本能的に思考が変化します。その中の1つの変化なのですよね。
理由2:ホルモンの変化
2つ目の理由は「ホルモン」。妊娠中は黄体ホルモンが分泌されるため、妊婦さんは情緒不安定になります。
似たような心理状況で、月経前症候群(PMS)を経験したことのある女性も多いのでは? 生理中ってささいなことでイライラしたり、涙したり、不安になったり……。そんな自分を抑えられなくて戸惑いますよね。妊娠中も似たような心理状態になります。
理由3:男女のタイムラグ
「親としての自覚の男女間でのタイムラグ」も大きいです。女性は妊娠中から、男性は産後から少~しずつ「親としての自覚」を感じるもの。このタイムラグの差でケンカが起こるのです。
男女差ゆえの工夫をしよう
じゃあどうすればいいかというと、どれも意識的にコントロールできるものではありません。ただ、知ると知らないで大違い! まずは「これは仕方ない事実なんだ」と知ることが大切です。
事実をわきまえた上で、男女差ゆえの工夫をこらしましょう。お腹の中の子は半分彼の子でもあるわけですから、彼にも妊娠中の情報は逐一シェアすること。なかなか分かってくれない彼には、雑誌など第三者の声を見せるといいでしょう。
また、「分かってくれる」という期待は逆にストレスの元。残念ですが自分で経験しないことは、本当の意味では理解はできません。「分からない」前提で、コミュニケーションや話し合いの機会を増やしていきましょう。この積み重ねが、産後の育児もスムーズにしてくれますよ。