子どもは負担になる? 出産すると今の仕事にはどう影響するの?
女性には、結婚や出産といった大きなライフイベントがあります。特に女性に大きく影響するのは、出産そしてその後の育児。今やワーキングマザーとして、子育てをしながら仕事をこなすパワフルな女性もたくさんいます。ですが、果たして本当に仕事と子育ての両立が可能なのかと、自分自身に置き換えた時に不安になる方もいるのではないでしょうか。
本当に両立は可能なのでしょうか? 出産すると、その後の生活や仕事はどのように変化するのか、その部分だけでも知っておくと不安も和らぎますよね。そこで今回は、筆者も含め、世のワーキングマザーたちがどのような日々を送っているのかについて紹介していきます。
産後1年の間に仕事は復帰可能なの?
実は労働基準法では、産後8週間は就労が禁止されています。医師の同意があっても、最低6週間は就労できません。会社勤めをしていて育休を取得している場合はともかく、フリーランスで仕事をしている方の中には、出産後すぐに復帰する考えを持っている人も少なくありません。しかし、産後の女性の身体は非常にデリケート、さまざまな不調に悩まされます。また、産後数か月は数時間おきの授乳、夜泣きなどでまとまった睡眠すら取れません。慣れない育児に振り回され、1年はあっという間に過ぎ去ります。加えて、生後6か月未満の乳児の託児を受け入れない施設も多く、単独での外出も制限がかかることが多いのです。
職場復帰後は、スムーズに仕事ができる?
育休が終了し職場復帰を果たした後も、子どもを抱えながらの就労は決してラクなものではありません。保育園の送迎、急な病気によって行動は制限されますし、集団健診や予防接種は平日の日中に行われることが多いです。仕事の中断を余儀なくされることも多く、普段から万が一の時に備えて仕事を行わなければなりません。
たとえ理解のある職場であっても、早退や欠勤が続くと周囲の視線も気になるところ。周囲の反感を買わぬようにしておくことも大切です。
フリーランスや在宅勤務の場合も、日中はじっくり仕事と向き合う時間が取りにくいです。子どもと一緒の空間にいれば、当然のように子どもは「遊ぼうよ」とやってきます。それを振り切れる母親はなかなかいないのでは? となると、夜、家族が寝静まったあとや早朝に、仕事を集中させるしか手立てはありません。
育児と仕事を両立させるために必要不可欠なもの
育児と仕事を両立させていくには、時短制度や保育サービスなどの利用が必要になります。時短制度を用いれば、勤務時間が短くなり減収。時短ということで、かつての業務量を減らされてしまうこともあります。また、保育サービスを利用するにも金銭的な負担があります。自分の親にお願いするという方法もありますが、頻繁に依頼することで相手の負担になるため、あまり現実的ではありません。
これだけを挙げると、育児と仕事の両立は大変で不可能そうに思えます。実情としては、大変なことばかりで悩むこともあります。しかし、万一の時のフォロー体制を整えておくことや、仕事の仕方、家での過ごし方等工夫をすることで、仕事を続けることは可能です。子どもができた時の自分を想像し、キャリアプランを練り直すなど今からできる準備もあるかも。少し先の将来、一度ゆっくり考えてみてはどうでしょう。