ベビ待ちカップルは要注意! 彼の“精子の質”を低下させるNG食品5つ~前編
不妊に悩むカップルは年々増えていると言われますが、世界では10人に1人の男性が精子に何らかの問題を抱えていると言われています。タイトなパンツを履くな! 喫煙はNG! など男性の精子の質を低下させるといわれていることはたくさんありますが、やはり毎日のように口から入る“食べ物”からの影響が一番。そこで今回は、男性の生殖能力を衰えさせてしまうと言われている食べ物をご紹介します。
“いい精子”の条件は?
一般的に男性の生殖能力を見る上での判断材料となるのは、精液に含まれる精子の数を測る“濃度”、精子がどのくらい元気に動くかという“運動率”、そして異常がない精子の数を見る“正常形態率”の3つと言われています。この3つのうち、精子の“形”は生殖能力にあまり関わっていないとされていますが、濃度や運動率は生殖能力に大きく関わっていることがわかっています。ではどのような食べ物が彼の精子の質を落としてしまうのでしょうか?
加工肉
お酒のおつまみにぴったりなソーセージやハム、ベーコン等の加工肉、おいしいのはわかりますが食べ過ぎには要注意! 2014年にハーバード大学で行われた研究によれば、ソーセージやサラミ、ベーコンといった加工肉を多く消費する男性は、加工肉をあまり食べない男性に対して23%も精子の数が少なかったんだとか。
加工されていない赤みのお肉では精子の数との関わりは見られなかったことから、お肉を加工する工程で精子にとって有害な物質が生まれているようです。一つの可能性と考えられているのは、牛の成長を促すために投与されているホルモン剤。加工肉には他の肉と比べて多くのホルモンが残る傾向にあり、それが生殖能力に関わっていると考えられています。
彼に食べてもらうなら…
前述の調査をした研究者は魚をたくさん食べる男性は食べない男性に比べ、51%も精子の数が多いことも発見しています! 特にマグロやサーモン等赤身の魚でその関連が強い傾向が見られたんだとか。魚の赤身に含まれるオメガ3脂肪酸やビタミンDが精子の質を上げるのに一役買ってくれているようです。タラやヒラメなどの白身魚でも赤身の魚ほどではありませんが、精子は多くなる傾向が! ベビ待ちカップルには昔ながらのお魚を使った和食がベストかもしれませんね。
乳製品(脂肪分が多いもの)
牛乳は成分無調整のものよりも、低脂肪や無脂肪のものを! 2013年に行われた『Human Reproduction』の研究によれば、1日に少なくとも2品乳製品を食べる若い男性は(特にチーズや成分無調整牛乳)では精子の運動性が低くなる傾向があったんだとか。これは牛に原因があるわけではなく、牛が食べる飼料に含まれる殺虫剤や、牛の住んでいる環境にある汚染物質が乳製品の脂肪分に含まれてしまうことが原因と言われています。
彼に食べてもらうなら…
全ての乳製品がダメ! と言うわけではありません。乳脂肪分が1~2%の低脂肪乳を毎日コップ数杯飲む男性は、低脂肪の乳製品をほとんど摂らない男性に対して33%も精子の数が多く、運動性も高いことがわかっています。牛乳は成分無調整のものから、低脂肪なものにスイッチして。脂肪分がたっぷり含まれたクリームやバター等はたまに楽しむ程度にしてくださいね。
▽ 後編につづく
参考記事:5 Foods That May Hurt Male Fertility