お刺身はいい? コーヒーはダメ? 妊娠中の食事、よくある疑問5つ
「生ものはダメ!」「コーヒーはダメ!」ちまたには妊娠の食事制限についていろいろな情報が溢れていますが、果たしてその真実やいかに!? 今回は妊娠中の食事に関するよくある疑問にお答えします。
コーヒーはやっぱりダメ?
カフェインの摂りすぎは胎児に悪影響を及ぼすことがわかっていますが、「200mgまでなら問題ない」という研究の結果が出ています。コーヒーに含まれるカフェインは1杯あたり約100~60mg。紅茶は30mg。緑茶で30mg。1日に200mgを超えない程度なら、カフェイン入りの飲み物を嗜んでも問題ありません。カフェインは絶対ダメ! と大好きなコーヒーや紅茶をガマンしてストレスを溜めてしまうよりも、節度を守って楽しみましょう。
ハーブティーなら身体にいいよね?
ハーブティーは妊娠中のマイナートラブルなどの体調不良を整えてくれる強い味方。しかし、中には子宮を収縮させる作用のあるものもあり、何でもOKというわけではなさそうです。ウコンやシナモン、ローズマリーやレモングラス等は妊娠中の使用や飲用を控えた方がいいと言われています。授乳中におすすめでも、妊娠中はNGのハーブも。選ぶなら“マタニティブレンド”を選ぶのが無難かもしれません。
生ものはNG?
抵抗力が落ちている妊娠中は、極力生ものは控えた方がベターです。特に注意したいのが“トキソプラズマ”と“リステリア”。トキソプラズマは生ハムなど加熱していない肉に潜んでおり、感染してもママには症状が出ないものの、お腹の赤ちゃんには深刻なダメージを与えてしまいます。リステリアは非加熱のチーズやスモークサーモンにいる菌で、早産や流産を招きます。加熱していない肉(生ハム、ユッケ、パテ、レアのステーキ等)、生卵、非加熱のチーズ(ブルーチーズ、カマンベール等)はリスクをさけるためにも妊娠中はガマンです!
お寿司大好きなんだけど……
お肉と比べて危険な菌の感染リスクが比較的少ない魚は、信頼できるお店のものならOKと言われています。しかし、食中毒のリスクが高い貝類のお刺身やスーパーのお惣菜コーナーの半額品などは避けた方がベター。また、クロマグロなど大型の魚にはメチル水銀が多く含まれているため、妊娠中の摂取量を控えるように言われています。クジラやイルカなどは2か月に1度まで、クロマグロやメバチは週1回までなど細かく決められているので、一度、厚生労働省のページを確認してみて下さいね。
美容系サプリメントは続けていい?
妊娠中は一つの栄養素を続けて摂り続けるのは避けるべき。特に、美容系、ダイエット系のサプリメントやドリンクにはさまざまな成分が入っており、赤ちゃんにとって悪い物が含まれていた場合、ダメージを受けるリスクも高くなります。妊娠中は太るのは当たり前なので、ダイエットサプリはまず不要! 美容系のサプリは母乳育児が終わるまで、使用を控えましょう。
妊娠中は赤ちゃんの健康が最優先! 元気な我が子に会うために、食生活には十分気をつけて下さいね。