現場で教えるプロに聞く! 先生達が使っている子どもの心を操るトリック8つ~前編
「静かにするべき場所で騒いでしまう……」「全然言うことを聞いてくれない!」日々の子育てに悪戦苦闘していませんか? いくらママとはいえ、子どもの心を完全に操ることは難しいですよね。そんな難しい子ども心をプロはどうやって操っているのでしょうか? 今回は現場で働く先生達が使っている子どもの心を操るトリックの数々をご紹介します。
し~っ! ママの声聞こえる?
先生のトリック:
もしも子どもに自分の話を聞いて欲しいのなら、対抗して大きな声を出すよりも逆にボリュームを小さくしてみるほうが効果的。そうすることによって子どもの注意をあなたに向けさせることができます。子どもが気付いたら簡単なゲームも。「先生の声が聞こえたら、鼻を触ってね」と小さな声で囁きます。しばらくすれば、みんながまねをして静かにするように。(Mary Satchwell/シカゴ)
お家アレンジ:
わめく子どもに対して、ママも負けずに「静かにしなさーい!!」なんて声を張り上げてしまうのはNGです(周りから見ていても、ちょっと恥ずかしいですよね)。お家でトライするならママがどんどん声を小さくして、どこまで聞こえるのかゲームをしてみては? ママの声を聞こうと子どもは静かに耳をすますはず。
1分間の文句タイム
先生のトリック:
子ども達がアクティビティをしたくない! と言う時は、タイマーを取り出して1分間セット。その間は思う存分子ども達に不満を言わせます。タイマーが鳴ったらお口チャックでやるべきことを開始。(Melissa Louise Page/フィラデルフィア)
お家アレンジ:
「さっさとやりなさい! お菓子あげないわよ!」なんてムリに子どもを動かそうとするのは逆効果。まずは“やりたくない”という気持ちを受け止めてあげることが必要なようです。子どもの「やだー」の度にタイマーをセットするのが大変なら、無理強いする前にどうしてやりたくないのか話を聞いてあげるだけでも効果がありそうです。
部屋は暗めに
先生のトリック:
ランチの後は子ども達が興奮しがち。子ども達を落ち着かせ、集中力を取り戻させるために、私は教室の電気を暗くします。効果はてきめん!(Amber Koonce/サウスカロライナ)
お家アレンジ:
大人だって煌煌と輝く蛍光灯の下にいるよりも、ほの暗いキャンドルの灯りの前にいる方が、心が落ち着きますよね。いつもより子どもが興奮しているな……と感じたら、食事の時に照明を暗めにしたり、危険のない範囲でキャンドルを使ってみて。子どもが自然と落ち着きを取り戻す手伝いをしてくれます。
どっちにする?
先生のトリック:
子どもは“自分がこの状況をコントロールしている”と感じると不満を口にしにくくなります。だから子どもがどちらを選ぼうと私にとってOKな場合は、子どもに積極的に選択肢を与えるようにしています。(Sara Lynne Schiwal/ニューヨーク)
お家アレンジ:
「ゆで卵にする? 目玉焼きにする?」「今日はズボンにする? スカートにする?」など、どちらを選ばれてもママが困らないことは子どもに選ばせてみましょう。
先生のトリックを上手く取り入れて、子どもをうま~く操って下さいね。
▽ 後編に続く