“モンスター”だけじゃない!! 世界の困った親たちが急増中です!

自分の子どもを溺愛するあまり、学校などに理不尽な要求を押しつけてくる“モンスターペアレント”たち、その常軌を逸した行動は傍から見るとびっくりなほどですが、本人たちはわが子のためと思い込んでいるのが恐ろしいところです。ところで英語圏では、こうした困った親たちのことを“ヘリコプターペアレント”(どこでもヘリコプターのように子どもの後を追いかけまわし、過保護に扱う親たちのこと)と称していますが、最近あらたな言葉が加わりました。
困難や障害を取り除こうとする親を……
それは“除雪車ペアレント”、地面に降り積もった雪を一気に除雪するかのように、子どもの前に立ちふさがるあらゆる困難や障害を取り除こうとする親、その一方で成功へのプレッシャーはかけ続けるというなんとも身勝手なタイプの親たちを指します。
教師歴30年以上のデービッド・マカルー氏は、近年こうした過保護な親たちの言動によって、不安感や依存性が強い割に自己愛だけは強い子どもが増えていると指摘しています。生まれたときから、褒められ続け、失敗を経験するチャンスがないまま育てられた子どもは、失敗を極端に恐れ、親の期待に応えることばかり考えるようになります。しかし、過剰なほど守られた環境で育つと、自分で何かを決めたり、未知の世界を探索したりする機会がありません。これでは失敗から立ち直る、なにか学ぶという生きていくうえで大切なプロセスを学習しないまま大人になってしまうことになるのです。
こんなふうにするのが理想、というハードルの高さ
こうした親は、子どもが幼い時から早期教育を始め、塾やお稽古事でスケジュールを埋め尽くし、「ここで失敗したら、人生のゲームで負けよ」というメッセージを子どもたちに送り続けます。早期教育も塾も子どものためによかれ、と思って親は始めるのですが、それは子どもたちに小さい頃から競争を強い、競争に勝つことこそすべてだということを子どもに教えているようなものです。
日本ほど学歴社会というわけではない英米でも、こうした現象が起こっているという指摘はなかなか興味深いものです。今の時代、ネットやスマホなどで情報が溢れかえっているだけに、育児についても“こんなふうにするのが理想”という目標がどんどん高くなっているのかもしれません。目の前のわが子とちゃんと向き合い、その子にはどんな個性や才能があるのか、親が見極めようとせず、世間的な成功の物差しだけで判断するというのはとても残念なこと。
デービッド・マカルー氏は、子どものあらゆることに干渉し、手を出すのは、子どもの自立性を妨げるだけ、もっと自由にさせ、ほんとうに好きなことや情熱を持てることを追求させるほうがいいとアドバイスしています。そして、「ときには大人の目からみて、そうするべきではないというような行動もするかもしれませんが、失敗も経験させ、それでも立ち直ればいいんだということを学ぶことも大事です」と語っています。
これは日本の私たちにも通じるメッセージではないでしょうか。参考記事(海外サイト):Why being a‘snowplough parent' could HARM your child: Mothers and fathers who clear every obstacle in their offspring's path risk making them‘anxious and dependent'
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