ママ友付き合いって悩ましい……ママ友から本当の友だちになるのが難しいワケ
“ママ友”といいますが、本当に自分の友だちのように気兼ねなく、かつお互いを尊重した関係を築くのはなかなか難しいことだと思います。わが子のためにも、ママ友のお付き合いをうまくこなさなきゃと思うママも多いですが、じつは付き合いが難しい理由がそれなりにあるのです。本来、子育ての悩みを相談したり、助け合えるようになれば理想的なのですが、それほど思い通りにはいかないもの。まずはその理由をあらかじめ理解しておくといいかもしれません。
ママ友のお付き合いが難しいのは??
価値観のズレが気になって仕方がない
ママ友とは、まず子どもが同年代ということでお付き合いがスタートします。言い方を変えると、子どもという共通点がなければ、おそらく知り合いにはならなかったであろうということ。今まで生きてきたなかで培ってきた価値観や家族観が大いに異なることもしばしば。相手の話を聞いていても共感しにくいことも多く、なるべく聞き流すようにしていますが、自分の友だちのように意気投合して話が盛り上がるというテンションの高さはありません。
つい自分と比較してしまう
ひとりで慣れない子育てに奮闘しているママたちですが、周囲に子育てで頼りになる存在がいないと、つい必要以上に自分とほかのママを比較し、劣等感に陥りやすくなっています。いつでも手の込んだキャラ弁を用意してくるママ、家に遊びに行くといつも家中ピカピカに片付いていて家事を完璧にこなしているママ、それぞれ家庭の事情が違うにも関わらず、そんなママ友と自分を比較し、“私って何ひとつ満足にこなしていない”と自分をダメな母親だと責めてしまうこともあります。
思わぬところで嫉妬を買っていることもある
“ママ友”だからといって、自分の生活をなんでもオープンに話していると、思わぬところで嫉妬は反感を買ってしまっていることもじつはよくあります。
・家族で海外旅行に行った
・夫の両親が裕福だ
・子どもが私立に合格した
・夫とすごく仲が良い
などなど、自慢するつもりはなくても、なにかにカチンと反応し、妬みを買ってしまう可能性も……。こちらに悪気はなくても、相手の気に障ってしまったらそこで溝が生まれてしまいます。もちろん逆もしかり。上記のように“人と比較しやすい”ということは、嫉妬や反感も生まれやすい、ということです。価値観が違うと、そのへんの心の変化を読むのも難しく、自分でも思いもよらない結果を招いていることも……。
“ママ友”とは一種のビジネス・パートナーだと割り切れば、ぐっと楽になる
女性は“友だち”には、なにもかも打ち明けたくなるし、共感してもらうことを求めがちです。子どもを通じて知り合った“ママ友”にもそうした要素を求めがちですが、ちょっとここで一呼吸おきましょう。
たまたま子どもが近所で同世代だからといって、なんでも分かり合える親友になれるわけではありません。今まで育ってきた環境も異なるし、価値観だってずいぶん違うこともあります。そこで、「この人にはなんでも打ち明けたい、相談したい。そして私の気持ちを分かってくれるはず」と思う前に、ママ友のことを一種のビジネス・パートナーとしてみてみましょう。
ここでいう“ビジネス”とはもちろん子育てです。子どもをよりハッピーに、健全に育てるという事業目的があり、そのためにはどうすればいいか、なにをすべきかと考えてみましょう。そうすると、ママ友ともすこし距離の置いた冷静な関係が築けるようになるはずです。もちろん、そのうえで真の“友だち”となれれば幸せなこと。でも誰とでもそうなれないからといって落ち込む必要もありません。ママ友づきあいとは配慮と気遣いの上に成り立つ関係なのです、その部分だけしっかり覚えておけば、悩みも少なくなることでしょう。