賢い子育ては○○○に学べ! 動物タイプでみる子育てのヒント
“正しい子育て”なんて存在しないのかもしれません。でもママたちの多くは、自分の子どもにとってベストな育児をしようと日々奮闘しています。それでも思い通りに行かなかったり、常に他の子と比べてしまったり、難しいと感じていることでしょう。そこである精神科医のちょっと面白い考察をご紹介したいと思います。
自己肯定感にあふれ、自立心ある子どもに育てたいなら、学ぶべきは“イルカ”です
3人の子どもを持つシミ・カン博士によれば、子育てスタイルを3つの動物タイプに分類することができるといいます。その3つのタイプとは、
トラ型
親としての権威を押しつけ、子どもを徹底的に管理し、あらゆることにまで干渉するタイプ
イルカ型
親としての威厳を保ちつつ、自由な発想や自主性を重んじるタイプ
クラゲ型
子どもと“友だち”のような関係で、なんでも子どもの意のままに任せる放任主義タイプ
3つを比べればお分かりの通り、トラとクラゲはそれぞれ両極端で、イルカはその真ん中に位置し、きびしさと放任をバランスよく兼ね備えたタイプといえます。現代の親はトラか、クラゲのどちらか両極端に走った育児スタイルに陥りがちで、いずれも子どもの発育にとってけっして好ましくない影響が出てきます。
何もかも親が徹底的に管理するトラ型では、子どもはやる気を失い、人生のあらゆる選択を親任せにしてしまう傾向があります。反対にクラゲ型では、小さい頃から子どもの好き放題を許してしまうため、わがままになり、自らを律することができない子どもとなりやすいのです。
大切なのは、親としての威厳をもって、生活一般で守るべき“ルール”や“習慣”をきちんと教えつつ、必要な時には子どもに失敗も経験させ、自らの意思で立ち直れる力を持った自主性のある子どもを育てるイルカ型を目指すべきでしょう。
“イルカ”型の育児に必要なことは??
理想的な“イルカ”型の育児のキーワードは“バランス感覚”です。なにごとも極端にはしることなく、絶妙なバランス感覚で子どもの成長を段階ごとに見守ること。子どもが幼いころはしっかりとしつけにも厳しく、ダメなことには絶対ダメと言いますが、子どもの成長に伴い、彼らの自主性を尊重することも大事です。
なお“イルカ”型の育児では、規則正しい生活習慣をきちんと身につけさせることも大切です。睡眠、運動、食生活、など学校の勉強だけでなく、健やかな毎日を送ることができるよう配慮するのが親の務め。
さらにもう2つキーワードが……。それは“創造性”と“独立心”。親の価値観を押しつけるだけでなく、子どもたちの自由な発想に耳を傾け、誰にも依存しない独立心を育てることに重きをおきます。
育児の理想は頭では分かっていても、実行はなかなか難しいものです。でも自分が“トラ”や“クラゲ”になっていないか、時々セルフチェックを! そして目指すべきは“イルカ”と心に止めておきましょう。
参考記事(海外サイト):Want to raise well-rounded, successful children? Don’t act like a tiger or a jellyfish – be a dolphin