子育て中も「自分の楽しみ」を軽視しない方が良い理由2つ
道端で出会う猫、コンビニで買うアイス、アツアツのホットケーキ。以前なら「可愛い!」「美味しそう!」と夢中になって喜んでいたのは、自分でした。今ではそれに喜ぶ我が子の横顔を眺めながら、「子どもが喜んでくれて嬉しい」とじんわり。いつの間にか自分の幸せよりも、“誰かの幸せを幸せ”と感じる方が上になりました。
子育てはこの連続です。衣食住も、遊びも、“子どもが楽しいこと、嬉しいもの”を最優先。仕事・子育て・家事に追われ、さらに今後の出費を考えると、“自分の喜び”は後回しどころか、ほとんど出番無し。これでいいのだ……いや、実は良くない。その理由をご紹介します。
「自分の幸せ」をほっておくリスク2つ
子どもの嬉しそうな横顔を見るときが1番幸せ――、これはとても大切な感情ですから、十分に堪能してましょう。では「常に子どもの幸せ最優先でいいのか?」といえば、これはまた違う問題。自分の幸せをほっておくことには、2つのリスクが伴います。
1:子どもの幸せに依存する
1番大きなリスクは、子どもの幸せに、親が依存してしまうリスク。ガッチリ“子どもの幸せ=自分の幸せ”になり、子どもの個性や意志を尊重せず、自分を押し付ける親(しかも本人に自覚なし)は意外と多いもの。「子どものため」が、実は「自分のため」になってしまっているケースです。
子どもの幸せを1番に喜ぶことはいいことですが、“=自分の評価、自分の所有物”ではありませんよね。
子どもの意志や個性を尊重するためには、“子どもに依存しない節度”を常にキープする必要があります。それには親が、親自身の人生をきちんと歩むことが大切。「子どもの幸せ」のみでは、幸せを客観的に見られません。「自分の幸せ」という軸があってこそ、相対的に・客観的に・一歩離れて、「子どもの幸せ」を尊重できるのです。
2:子どもも「自分の楽しみ」を優先できなくなる
子どもは親の言葉よりも、背中(行動)を見て学びます。もし親が少しでも“自分の人生を楽しんでいない、やりたいことを我慢している、自分を犠牲にしている”様子なら、自分も「楽しんではいけない」「我慢しなければいけない」「犠牲にしなければいけない」と思うようになります。
これは逆も然り。親が自分の幸せを大切にすれば、子どもも自分の幸せを大切にできるようになります。
自分を尊重すると、子どもも尊重できる
人は、自分にないものを、他人に与えられません。まずは親が“自分の幸せ”を持っていないと、子どもの“子どもの幸せ”を客観的に見ることも、尊重することもできないのですね。
産後すぐは自分の幸せを追求できませんが、子どもの成長と共に、ママも“自分の幸せ”を見つけることをオススメします。もちろん子育て中の生活のベースは“子ども”ですが、1日15分でも、週1~2回でも構わないので、自分の時間を大切にしましょう。
自分を大切にすることは、子どもを大切にすることに繋がります。