1人遊び好きな息子。団体競技をさせるか? 個人競技をさせるか?
我が子は1人遊びが大好き。とてもマイペースだと、幼稚園でも言われています。そんな彼を心配して、夫は「団体競技をさせた方がいい」と主張。私としては「どちらかと言えば個人競技向きでは?」と、意見は割れています(そもそも子どもが決めることですが)。
子どもの短所を直させるか、長所を伸ばすか、あなたはどちらを選びますか?
短所は直る……ってホント?
性格には、“気質(生まれつきの性格)、気性(幼少期に親の教育によって確立される性格)、習慣的性格(人、物、出来事に対する習慣的な接し方)、役割行動性格(社会の様々な場面に適応しようとする過程で形成される性格)”と、4つの層があるといわれています。
乳幼児期に持ち合わせているのは、気質。これは変えられないと言われています。つまり、子どもの短所は直らないのです。
そもそも短所なの?
そもそも気質に、短所はありません。単に「こういった特徴を持っている」というだけです。善悪の判断を決め付けているのは、親自身なのです。
今回のマイペースの件も、夫自身が周囲との協調を大切にするため、直した方がいいと考えてのことでした。一方で筆者は、自分自身もマイペース人間。マイペースを悪いと思っておらず、むしろこれからは過去記事:「今あなたに足りないのはこれかも? 『マイペース』のすすめ」で書いたように、マイペースに生きるべきだと考えています。
このように1つの性格も、人により180度捉え方は変わります。“親の都合”で子どもを変えようとする、その行為自体に疑問を持つべきでしょう。もちろん筆者自身も、自分の意にそぐわなくても息子のありのままを受け止める必要は出てくる、と心に留めておきます。
「短所を直せ」と強いられる辛さを知っておこう
「短所を直せ」と強いられる側の辛さも知っておきましょう。「直せと強いられる短所=悪い部分」。そのショックは大きいでしょう。元々自信も築き上げられていない子どもですから、「自分が悪い」と思ってしまう可能性もあります。
実際に直そうとしても、どうにも直りません。猫に「ネズミを食べるな」と言っているのと同じで、「何で? どうして? できないよ。できない自分が悪いの?」とドンドン自分を責めることになります。この辛さは、人格形成や精神的な安定にも悪影響を及ぼすリスクがあるでしょう。
いかがでしょうか。ちなみに変えられる性格は、上記4つのうち最後の2つです。気質や気性は変わらないことを知っておくと、親自身の気持ちも楽になるでしょう。