あなたはどうする? 自分の大卒を娘に言わない母親が増加中

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宮野茉莉子

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2014.04.01.Tue

女性の大卒は、今では特に珍しくないですよね。全入時代とも言われるほど、男女問わず「高校卒業後はなんとなく大学へ行く」という人も多いです。ところが、その動きが少しずつ変わりずつあります。
現在地方在住の筆者は、先日東京の有名大学を出たママ複数名と会話をしました。そこにいた人がみな「自分が大学を出たことをあえて娘には言わない。いずれ知るときが来るかもしれないけれど、自分からは言わない」と言うのです。

理由1:大学を出ても意味はなかった

なぜ、あえて自分が大卒なことを娘に言わないのか? ――その理由は、「自分が大学を出ても大して意味はなかった」という思いが強いようです。今では選択肢の一つとして当たり前の大卒ですが、「意味はあったのか?」と聞かれれば、「あまりなかった」と答える人も少なくないでしょう。
「大学で学んだことをその後の職業に活かせていない」という声は、よく聞きます。たとえば理系で研究職、文学部で出版社に入社という人もいるでしょうが、大多数ではありません。大学で学んだこととは、全く関係のない職に就いている人も多いでしょう。
無事就職しても、厚生労働省の調べによれば、平成22年に出産した母親が出産前後に仕事をやめた割合は54.1%。再就職を希望するも、子育てしながら働くとなると、パートタイムや派遣を選ぶ人も少なくありません。
自身がそういった経験をしているため、「あえて大学に出る必要はない。意味のある選択をして欲しい」と願い、「親が大卒といえば行きたがるから、あえて言わない」という選択肢をとっているのです。

理由2:マタハラも、産後復帰も、両立も、再就職も大変

2つ目の理由として、一般的な会社のマタハラや産休育休のとりにくさ、復帰後の両立の大変さ、再就職の大変さがあります。
筆者の知り合いの塾講師いわく、「最近になって娘に看護師になってほしいと願う親が増えた」そう。なぜなら看護師なら資格職のため、結婚で引越ししても産後でも続けられ、求人もあるからです。女性の多い職場ですから、マタハラや復帰後やりにくいことも少ないでしょう。
一方で資格職でなければ、再就職は困難。マタハラや復帰後のやりにくさなどもあります。同じく自身がそういった状況を見て、最初から資格職を勧める親も増えているようです。

あなたはどうする?

現在産休制度や限定正社員制度が整えられようとしていますが、状況がそう簡単改善されるとは、思えませんよね。そもそも大学に意味があったのか? というのも問題。少子化で入学者数の減る大学ですが、本気で大学の在り方を考えないと、どんどん「最初から資格職」と願う女性が増えそうです。
個人的には自分が大卒なことを、娘がもしできたら言います。それは自分らしい人生を生きる選択肢の一つとして、考えて欲しいからです。とはいえ同時に、産後の働き方についても、よく考えるように伝えるでしょう。あなたはどうしますか?

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宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。
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