育児ストレスに陥らないためにも……わが子をありのままに愛することの大切さを考えませんか?

2014.04.29

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育児にはさまざまな悩みがつきまといますが、なかには親である私たち自身が問題をつくりだしていることがあります。それは子どもそのものではなく、彼らの“行動”ばかりフォーカスし、その行動の優劣で子どもたちを判断しているというパターン。
よくある例が、「学校で勉強ができて、スポーツも得意」なら“いい子”、その期待に応えられていないと“出来が良くない子”、“問題児”というレッテルを貼るケースです。そこまであからさまでなくても、親の価値観が偏っていて、その理想を子どもに無意識ながら押しつけていることはよくあります。


わが子を“ありのまま”愛するのが難しい理由

わが子をありのまま愛する、シンプルなようで今の日本ではとても難しいことです。雑誌、ネット、ブログでは“これが理想の子育て”といわんばかりに情報が溢れ、子どもに非現実的な期待をかけることが後を絶ちません。さらに学校が始まれば、学歴というモノサシが親子の目を曇らせます。偏差値の高い学校に入ってこそ幸せ、英語が喋れれば“カッコイイ”、そういった価値観が強調される世の中で生きていると、ありのままのわが子を見つめ、その子にしかない個性や素質を伸ばすというのはとても困難です。

子どもの考えは自分たちと違っていて当たり前、まずはそれを受け入れて

親が“この子にとってベストなこと”と思うことが必ずしもいつも正しいとは限りません。親子とはいえ、子どもはまったく独立した人格、むしろ親とちがう考えを持つほうが自然なのです。子どもが自分の価値観に沿わないから、気に入らない、心配になるというのは親のエゴというもの。まずは子どもには自分とは違う考えがあるし、その権利があると認めましょう。

「良い子」「悪い子」、子どもへの“ラベリング”を止めよう

子どもには彼らの価値観があることを自覚したら、「良い子」、「悪い子」といった“ラベリング”を止めましょう。わが子に本来「良い」も「悪い」もありません。そうした価値観を子どもに投影させることが、わが子を無条件に愛するという親として一番大事な役割を見過ごしてしまう一番の原因です。

“あなたがなにをしても、どんなになっても無条件に愛おしい”という気持ちを忘れない

そもそも、あなたはわが子にどんな人生を送ってもらいたいと思いますか? まずなによりも幸せな人生を歩んでほしいと思うことでしょう。ではそのために必要なものはなんでしょう? それには自分を卑下したりせず、どんな状況に置かれても幸せを感じ、逆境を跳ね返す力が欠かせません。それは自己肯定力といってもよいでしょう。わが子がなにをしても、どうなっても、見守り、ときには手を差し伸べ、全力でサポートする気持ちが親には求められます。そしてその気持ちをつねに子どもに語っていかなければ、親の気持ちは子どもになかなか伝わりません。「あなたのことが大好き」「いつも応援しているよ」と常日頃から語り、そして惜しみなくスキンシップを図りましょう。それこそがわが子をありのまま愛する、なによりの方法です。

参考記事(海外サイト):How to value a child for who he is, not just what he does

2014.04.29

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。