「僕の番だよ」もOK! 慎重な子どもに教えてあげたい言葉4つ ~友達付き合い編~
自分の子どもを産むまで、「子どもは考えずに自分の欲望を出すもの」だと思っていました。危険や人のためなど後先考えず、好き勝手やる。一見言葉は悪いようですが、良い意味で当たり前。それこそ“子どもらしさ”だ、と思っていたのです。
ところが息子は違いました。周囲の人からは“慎重”、幼稚園の先生には“考えてやる子”と言われる我が子。一見良さそうに聞こえますが、育てる難しさを感じています。たとえば滑り台で横入りしようとした我が子に、「今はお友達の番だよ」と声をかけました。それ以降、お友達全員が滑り終わるまで、滑り台の上で待つようになってしまったのです。
その一件で、「慎重な子には、慎重な子にすべき声かけがある」と考えさせられました。今回はそんな子を持つママ向けに、友達付き合いで教えてあげるべき言葉をご紹介します。
「僕の番ね」
一般的にお友達付き合いでは、順番を譲ることが推奨されています。もちろん「お友達が先だったからお友達の番だよ」などのやり取りは、教えないと分かりません。
とはいえ慎重な子には、「僕の番ね」もセットで教えてあげましょう。そうしないずっと譲り続けるようになってしまいます。「僕の番⇔お友達の番」というやり取りをセットで教えてあげましょう。
「僕が遊んだら○○ちゃんね」
「貸して→どうぞ」は最初に教える、友達とのやり取りですよね。ところがまだほとんど遊んでないのに、オモチャを渡すシーンも子どもには多いです。特に慎重派の子は、その機会が圧倒的に増えます。
さすがに「5分遊んだから貸してもいいかな」という感覚は、まだ子どもにはわかりません。けれども「僕が遊んだら○○ちゃんね」というように“僕も遊んでいいんだ”と認めさせてあげることは大切です。
まだ遊んでないようだったら、上記のような言葉を教えることも積極的に教えてあげましょう。
「いたいよ」「やめて」
子供同士で遊んでいれば、必ず押したり叩かれたりなど、痛い思いをするシーンはあります。慎重派な子は、「痛かった……」という思いを自分の中に抱えるだけなんですね。
痛いことを痛い、嫌なことを嫌だとアピールするのは、その後の人生でも大切です。言えないと事件や事故に繋がる可能性もあれば、いじめられることもあるでしょう。
今のうちから言える練習をしておきましょう。嫌な気持ちを表現できた子の気持ちも、少しは晴れます。
「先生教えて」
これから幼稚園や保育園に入園されることも多いでしょう。
慎重派な子は、先生に甘えることも、訴えることもほとんどしません。しかしまだ小さいうちは、先生に頼らないといけない部分の方が多いですよね。
「できないことがあったら『先生教えて!』って先生を呼んでごらん」と教えてあげましょう。
いかがでしょうか。親としても、「人前ではほかの子に譲らないと」なんて気持ちは勝ちがちですよね。そんな我欲を抑えて、4つの言葉を教えてあげてくださいね。