ママが完璧主義だと育児の壁にぶつかりやすい理由3つ
「完璧主義」―仕事では重宝されやすい性格ですよね。ところが育児では、うまくいかないことの方が多いもの。人間、特に子ども相手に完璧主義だと、子どももママも苦しむことになるのです。「何でも完璧にしないと気がすまないほうかも……」と思ったら、育児ではどのような影響があるのか、解決法までご紹介します。
子育ては計画通りにいかない
完璧主義の人は、計画を立てるのが得意ですよね。家事育児でも計画を立て、計画通りにいかないとイライラします。
ところが子育ては、「人間―それも赤ちゃんや子供相手」。日々体調も変われば成長も未発達で、大人の都合は理解できず、自我もある相手。予定が狂うのが当たり前ですし、子どもが悪いわけではなく、当たり前のことです。
逆に大人の計画を押し付けると、必ず子供に寂しい思いや我慢を強いることになります。その機会が増えるほど、自信がなく、自分の感情を表に出せない子に。その後の人格形成や精神の安定性に関わってきます。
解決策:計画を守るより、計画変更力を磨こう
育児では計画を守ろうとするより、「計画変更力」を付ける方が大事でしょう。例えば育児中に家事が間に合わなくても、「洗濯物は夜干そう」「夕飯の準備は朝早く起きてやろう」などトコトン知恵を絞ること。発想を豊かにして知恵を絞り、新たな予定を組み込む力の強化を目指しましょう。
手をかけても思い通りにはならない
完璧主義の人は、ある程度自信があります。自分が働きかければ、それ相応の結果がついてくる……そういった経験を積んでいるので、「何事も平均以上にはできる」と自負しているでしょう。
ところが赤ちゃんは、性格も成長も発達も人それぞれ、生まれた時から違います。自分とは別の人間ですから、思い通りにはないのが普通です。またご飯をたくさん食べても体重が増えないなど、赤ちゃん特有の成長の癖もあります。あまり「平均」を気にしすぎると、産後欝や育児ノイローゼに近づいてしまうでしょう。
解決策:マニュアルでなく赤ちゃんをみる
残念ながら子育てにマニュアルは通じません。「自分の力でどうにかできる」とも、思わないほうがよいでしょう。基本は「赤ちゃん目線」で、その子の特徴をよくみて、その子の長所を伸ばし、導いていくイメージで付き合っていきましょう。
キレイな部屋に手料理…物質的満足を子どもは望んでいるわけではない
大人は「キレイな部屋で美味しい手作り料理を食べさせれば子供は喜ぶ」と、“物質的な満足”に着目します。ところが子供が求めているのは、“精神的な満足”。ママが笑顔で、一緒に遊んでくれて、自分の働きかけに応えてくれればそれで十分。少々部屋が汚くてお惣菜が入っていてもいいのです。
解決策:「完璧なママ」より「笑顔のママ」優先を
家事は手抜きでも、子供への笑顔に手抜きはしたくないですよね。両方とるのは、残念ながら無理。「完璧なママ」より「笑顔のママ」を優先させるよう心がけましょう。