今のママは心のケチ!? 「ダメ」を連発してしまう理由はママの言い訳にある その1

2013.11.22

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我が子が魔の2歳児期ということもあり、筆者はこれまで「子どもに『ダメ』と言うこと」に関して数々の記事を書いてきた。子育てのプロの方に取材をさせて頂いた記事も複数ある。共通してハッキリ分かったのが、「命の危険以外は『ダメ』とは言わない。できる限り子どものやらせたいようにする」だった。
特に日本最高齢助産師の坂本フジエさんが著書『大丈夫やで2~ばあちゃん助産師の産後と育児のはなし~』にて、「いまのお母さんたちは、私から見たらケチやなぁ。心のケチや。」という言葉が忘れられない。
しかし頭では言ってはいけないと分かっていたが、まだまだ筆者は心のケチだった。


ダメを許されにくいママという職業

筆者自身、できるだけ子どものしたいようにさせている「つもり」だった。しかし先日夫に、「よく『ダメ』と言っている」と指摘された。言い訳だが……、子育てに仕事に家事に、とにかく時間がない。特に通園前の朝や、夕飯を作る夕方の時間帯はママも焦る。子どものやりたいことを、待ってあげている時間がない。
また筆者は、割と人前で大声を出すとか変に目立つこと? にも無頓着で平気な方だが、それでも「親として自分がどう見られているか」が気になる。ママになると、やたら世間の目が気になるのだ。よく「ダメママの烙印が怖くて弱音を言えない」なんて話を聞くけれど、世間にダメを許されにくい分、ママって厄介だ。
結局どんなに頭で理解していても、所詮「つもり」でしかなったことに気が付いた。

「仕方ない」では流せない

とはいえ、「『ダメ』と言っても仕方ない」で流せる問題でもないように思う。ダメを連発することで、「子どもの自己肯定感や精神的安定性、自信や好奇心」を摘み取りたくない。これは子どもの生き方、人生に大きく関わる問題だ。親が子を見守れるのはせいぜい高校生まで。それ以降の長~い人生、子どもは1人で考え、選び、生き抜かなければならない。
加えて筆者は環境的にも核家族であり、夫の帰宅も遅い。同じようなママも、多いのではないだろうか? 「それくらいやらせてあげなさい」と気付かせてくれたり、ママに怒られて子どもを慰めてくれる年長者が近くにいない。まだ感情を受け流せたり、友達と親の愚痴を言い合える年でもないのだ。ママである自分で何役もかい、どうにかするしかないと強く思う。
思うに、つい「ダメ!」を連発してしまう根本的な原因は子ども側でなく、「ママの言い訳の中」にある。子ども自体も、世間の目も変わることはない。ならば子どもの希望を叶えてあげられる環境作りを、次の記事で具体的に考えよう。

▽ 参考
「子育て情報サイトMIND」
『大丈夫やで2~ばあちゃん助産師の産後と育児のはなし~』

2013.11.22

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/