子どもにはのびのびと育って欲しいから…。子どもを伸ばすほめ方のコツ
子どもにのびのびと育ってもらうためには、細かいことでガミガミ叱ったりせず、その子の個性や良いところをどんどんほめて伸ばしていくことが肝心だと思います。親からほめられることで自分の存在が受け入られているという安心感が芽生え、大切な自己肯定感も育っていきます。ただし、やみくもになんでもほめるのでは意味がありません。ほめかたのコツをまとめてみました。
“行動”にフォーカスする
漠然と“いい子ね”、“お利口さんね”とほめるより、その子が行った行動をはっきりと伝えてあげてください。お片付け、お友だちと仲良くする、ご飯を残さず食べる、具体的な行動について親がほめてあげれば、子どもは嬉しくなって自発的にそうした好ましい行動をとるようになります。
例)「おもちゃを早く片付けられたわね。おかげでお部屋がこんなにきれいで、お母さんも助かったわ。ありがとう」
“がんばった”努力を認める
たとえ大人の期待するように上手にできなくても、子どもが頑張ってなにか成し遂げようとした努力には、きちんと応えてあげることが大事です。たとえば、トイレトレーニングは最初どんな子でも失敗したり、うまくできないことがあります。でもそこで否定せず、がんばった努力を認めてあげてください。子どもはそこから、努力することの大切さ、1度失敗してもまたチャレンジする勇気を学んでいきます。
例)「あれ、今日はあまりうまくいかなかったね。でも○○ちゃん、ずいぶん頑張ってたよね。お母さん、ちゃんとみてたよ。えらかったね」
“以前より確実に進歩した”ことを褒める
子どもは毎日めざましく成長しています。昨日できなかったことが、急にできるようになるなんて日常茶飯事。親としては、そうした変化や成長を見逃さず、ほめてあげたいものです。親が自分の成長にちゃんと気づいていると知ることは、子どもにとって親の愛情を確認することにもなります。新しいことができるようになった、もっと上手になった、という“進歩”にフォーカスして、ほめてあげてください。
反対に、やってはいけないのは、ほかの子と比べることです。たとえ兄弟であっても、「○○ちゃんはすぐにできたのに…。」なんて口に出さないこと。ほかの子と比較され、ネガティブな判断をされるのは、子どもの小さな心を大きく傷つけてしまいます。人にはみな個性があるように、子供の成長もその子に合ったペースがあることを忘れないで。うっかり比較するようなことはむしろ逆効果なので、気をつけましょう。