量より質!産後だからこそ残ったもの 3選

2013.07.29

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産後、失ったものは数え切れないほどあります。「失うものが多くて、出産をためらう」という女性も多いのではないでしょうか?
一方で、産後残るものも確実にあります。自分の時間が減ることで残るものは、数は多くありませんが、産前に比べて質的にグッと高くなるものだらけ。「自分の人生を考えても、出産っていいかもしれない」そう思えるような、産後だからこそ残ったものをご紹介します。

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1番好きなもの

特に産後直後~3ヶ月は、余裕ゼロの時期。24時間育児、止まらない出血に会陰切開の痛みなど体はボロボロ、マタニティブルーで心もボロボロと、生きるだけで精一杯です。
この時期は、赤ちゃんのお世話以外「いつものペースでやる」のは無理。服も、ご飯も、何もかも適当になるのが普通です。しかしこの状況でも、3分でも時間を見つけ、時には睡眠を削り、「いつも通りに止められないもの」が出てきます。
筆者の場合、3分でも時間があれば読書をしました。大好きな読書が、ある時は気分転換に、ある時は楽しみに、ある時は励ましになったからです。他にもオシャレは止められない人、料理は手を抜かない人、音楽を聞く時間を作る人…といるでしょう。ボロボロでもやめられないのは、「心から好きだから」という証。このように本当に好きなことがハッキリします。

本当に大切な人

産後は交友関係も一変。産前よりは、数々の努力が必要になります。連絡をとる頻度も減り、核家族なら会う時も子連れ。相手が独身ならライフスタイルも180度違い、「お互いの価値観を尊重する努力」が必要になります。このような状況でも続く相手は、本当に大切な相手だという証拠です。
むしろママになったからこそ、昔の友達と仲良くなれたり、前より仲良くなれることもありますよ。

本気で生きようと思う意識

生きる気力に関しては、産前はどこか余裕があり、フワフワしているもの。時間もあるし、未来は無限で、いつもと同じ毎日がくると信じることができます。
一方で医療が発達したとはいえ、妊娠・出産・子育ては、母子供に「死」を意識する機会が必ずあります。子育て中は物理的に自分の時間も減り、「人生には時間がない」という意識も高まるもの。
また子どもを守れるのは自分だけですから、日々の健康からコミュニケーション、自分の夢まで、「しっかり生きよう」という意識が芽生えるものです。

そもそも人間は多くのものを抱えられません。本当に大切にできること、できる人は少ないもの。それがハッキリするのが、産後ならではと言えます。失うものにばかり落胆するのではなく、得るものの大きさも覚えておいてくださいね。

2013.07.29

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/