妊婦さんなら誰でも可能性あり。妊娠中毒症を防いで安産へ。
妊娠をすると、ホルモンの変化により、悪阻や食事の好みの変化、体重増加など、体にとって色々な変化が起こります。
赤ちゃんがすくすくと成長し、お腹もぐっと出てくる中で気を付けたいのが妊娠中毒症。妊娠中期から可能性があり、後期にかけてなりやすいこちらは私も妊娠中の急激な体重増加により予防をしていました。今回はそんな妊娠中毒症について・おすすめの食材をご紹介していきます。悪阻などが比較的多い初期の方も、これからのために知っておきましょう。
妊娠中毒症ってどんな状態なの?
妊娠中毒症は、妊娠後期の8~10ヶ月に最も発症しやすく、妊婦の死亡原因の第一位。主な症状として、
・高血圧…頭痛・目がチカチカする
・むくみ…指輪が抜けなくなった、朝から手足が腫れぼったい、
パンパンに張る・押したら痛かったり凹んだ部分がもとに戻らない
・タンパク尿…タンパク尿が出てしまったり、異常のだるさ、
尿量が減った
が、あげられます。
また妊娠中毒症による、胎児の未熟児などのリスクも考えられます。平均以上の体重増加に関しては難産になるとも言われております。なりやすい体質などはなく、妊娠中誰もが可能性をもっているので、私は大丈夫。などと思わないで!
妊娠中毒を予防する3箇条!
妊娠中毒症は知っておけば予防対策も広がります。
基本的な予防する3箇条として
1…体を疲れさせない
妊娠後期の母体は疲れやすい時期になるので無理なく過ごし過労やストレスは厳禁。また、疲れることで塩分の高いしょっぱいものを口にしたくなるため母子共々の為にも体を疲れさせないことが大切。
2…高タンパク質の食生活+塩分ひかえめ+低カロリー
急な体重増加を防ぐためにも高タンパクと低カロリーの食生活を心掛け、高血圧やむくみの原因となる塩分を控え薄味に。
3…体重増加に注意
妊娠後期は体重がどんどんと増加してくる時期。もちろん、赤ちゃんが元気に育っている証拠なのですが、急な体重増加は中毒症を招くほか、難産を招くとも言われています。こまめな体重管理と栄養管理を忘れずに。
低カロリーの中毒症予防食材
昆布
妊娠中の肥満により、高血圧を招きやすくなるので、血圧降下作用のあるカリウムやラニンを含む昆布が効果的です。食欲が治まらない時に噛み応えのある昆布をつまんでも◎。また、料理に使う調味料などは塩分の高いものが多いので、だしなどは昆布を使うことでグッと抑えられ、大変良い予防となります。
スイカ
これからの季節の旬のスイカは利尿作用に優れているため、妊娠時のむくみや後期悪阻の胃のむかむかや胃炎に効果的です。またスイカの皮の煎じ汁はむくみに、スイカのしぼり汁は高血圧に効果があります。スイカには体を冷やす効果もあるため、冷え性の方は摂りすぎに注意しましょう。
りんご
カリウムが豊富に含まれているので、利尿作用が高く、妊娠中のむくみ改善に最適です。また、りんごは妊娠中に高くなりがちな血圧を下げる効果もあります。
これらは噛み応えがあったり、お腹に溜まりやすく満腹感を得やすいため、妊娠中毒症予防だけでなく、妊娠中の過剰な食欲にも対応してくれます。目安とする体重増加はそれぞれの身長にもよりますが平均8~12キロ。しっかりと体重管理も忘れず、妊娠中毒症を防いで安産を目指しましょう。
▽ 参考記事:
・妊娠高血圧症候群(旧妊娠中毒症)について
・妊娠中の体重管理