時代の変化でこうも変わった!イマドキの嫁姑事情とは?
結婚した女性ならば、一度、いや何度も悩まされると思われている嫁姑問題。事実、結婚前に姑となる人、すなわちカレの母とうまくいかないかも…と結婚を取りやめてしまうなんて話も聞いたりします。最近では「結婚は当人同士の問題でしょ…」と考える人が多くなってきていますが、まだまだ「家と家」のつながりを大切にする風潮は根強い日本。必然的に嫁姑問題が生じてしまうという現状です。
しかし、“問題”という程その関係性は悪くないという調査報告があります。イマドキの嫁姑事情に迫ります!
対立~協力関係へと様変わりしつつある嫁と姑
以前は「犬猿の仲」というのが一般的だった嫁と姑ですが、今や対立する必要がなくなり、むしろ対立することによってお互いにデメリットの方が多くなってしまうという現状があります。お互いに協力し合った方が得、また協力せざるを得ないという社会環境の変化も存在します。具体的にその要因を見ていきましょう。
要因① 親子関係の長期化
まずひとつに、日本人の長寿が親子関係、また嫁姑関係に変化をもたらしているらしいことが分かってきています。最近では60歳を過ぎても元気でアクティブな親を持つ人も多いのではないでしょうか?
事実シニア世代をターゲットにしたサービスも増えてきています。結果、「大人と子供」という関係より、「大人と大人」という関係で過ごす時間の方が長くなり、親子関係や嫁姑関係も友達関係や協力関係といった横並びの関係に変わりつつあるということです。どうせ長い付き合いになるならば、仲良くしておこう!というのがお互いの本音というところでしょうか…?!
要因② 経済的理由による同居の必要性
労働環境の悪化や低賃金により、家賃を払うのも厳しい、また家賃を払うのはもったいないので、同居して貯金をするという経済的理由による同居を選択する人が増えてきているといいます。実際に親と同居している女性を対象にしたアンケートでは嫁姑の関係が良好だと回答した人は7割以上だといいます。多くの女性が同居後助け合いの気持ちが強くなり、お互いを尊重する気持ちが芽生えているようです。
要因③ 共働きによる子育て協力の必要性
フルタイム勤務の共働き世帯の7割以上が、子供の世話を親世帯にお願いしているといいます。待機児童の問題で保育園が見つからない、保育園に入れても閉園時間までにお迎えに行く事ができない、子供が学校から帰って来る時間に家にいられないなど様々な理由が挙げられます。
そんな働くママにとって、母や義母は最大の協力者です。姑側も孫をかわいがりたいという気持ちは誰しもがあるもの、頼られて嫌な気持ちがする人は少ないものです。そんな必要不可欠な子育て協力を経て、自然と嫁姑が協力し合う関係へと発展してきているようです。
以上3つの要因からイマドキの嫁姑事情を探ってきました。表面的には協力しているけれど、本音は文句タラタラ…という人もいるかもしれませんが、できるだけお互い経験してきたことを尊重し合い、良い関係が築けるように努めて行きたいものです。