赤ちゃんの夜泣き、どう対応すればいい?海外エキスパートのアドバイスとは?
新米ママをもっとも悩ませるのは、赤ちゃんの夜泣き。新生児のうちは仕方ありませんが、数ヶ月たっても夜中に何回も起きて赤ちゃんをあやして、授乳するというのは想像以上にきついものです。これが何ヶ月も続くと、慢性的な睡眠不足となり集中力が低下するだけでなく精神的にも落ち込みやすくなるキケンがあります。
住宅事情もあり、日本では赤ちゃんとおなじ部屋で寝ているママが多いのですが、これだと赤ちゃんのちょっとした声や動きでも目が覚めてしまうことでしょう。これではママが寝不足と疲労でふらふらになるのも無理はありません。
しかしアメリカの睡眠エキスパートたちは、生まれて数ヶ月の赤ちゃんであれば夜泣きのたびに母親がかけつける必要はないと主張しています。これはむしろ赤ちゃんの睡眠サイクルを妨げ、夜泣きをクセにしてしまうだけだとも。。。その根拠にはどんなことがあるのでしょうか?
赤ちゃんの夜泣き、毎回あやす必要はないのはどうして?
- 大人と同じく、赤ちゃんにも浅い睡眠と深い睡眠が交互に訪れます。これはおよそ1時間半から2時間ごとに浅くなったり、深くなったりします。眠りの浅いパターンの間に目が覚めることがあるのは自然なことなのです。
- 夜中に目が覚めても、また自然に自分だけで眠りに落ちることを赤ちゃんは学ぶ必要があります。赤ちゃんが泣くたびに母親がかけつけてあやすと、“泣けばママが来てくれる”ことを覚えてしまいます。これはむしろ夜泣きを悪い癖として身につけてしまいます。
夜泣きを予防するには、以下のことを試してみることが効果的
- 毎日決まった時間に赤ちゃんを寝かせる
- 赤ちゃんが泣いていてもすぐにかけつけるのではなく、しばらく様子をみて自分で眠りにつくよう促すこと
アメリカで1200人以上の赤ちゃんの睡眠パターンを調査した研究者によれば、6ヶ月までにほとんどの赤ちゃんは夜ずっと寝ることができ、母親を起こすのは1週間に1回程度となったと報告されています。もちろん全ての赤ちゃんにこのパターンが当てはまる訳ではありません。
夜泣きが長引きやすいのは、母乳で育てている男の子の赤ちゃん、ということも調査から報告されています。そして夜泣きに悩まされているママは精神的にも追い詰められやすいとも。。もし18ヶ月以上夜泣きが続き、慢性的な寝不足が続いているようであれば、医師やカウンセラーに相談してみましょう。
ちなみに筆者も幼児期にもっとも大切なのは、毎日規則正しい生活をきちんと送れるようになることだと考えます。そこで参考になったのが英国のプロのベビーシッターが書いた育児書『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 』。月齢ごとの模範スケジュールが具体的に書かれており、役に立ちました。もちろんすべてこの通りに実行することはできませんでしたが、睡眠について最低限のことは守るようにしただけでも効果があったと思います。
育児のお役立ち本:『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 』
母親として、赤ちゃんが泣いていればすぐになんとかしてあげたい、と思うのは当然のことだと思います。でも5、6ヶ月ごろを過ぎた時期からは夜中に目が覚めてもひとりで眠りに戻る習慣を身につけさせてあげることも大事、赤ちゃんが泣いても駆けつけたい気持ちをぐっと抑えることも母親にとっては必要なときがあることを知っておきましょう。
参考記事:Don't get up if your baby cries at night: Mothers SHOULD leave their babies to 'self-soothe' says leading expert
Putting A Crying Baby To Sleep Is Not As Tough As You Think. Check Out How