親も子も最小限のストレスで。。英国育児のプロが実践する“しつけ”テクニック
親の言うことをきかない、大声で叫ぶ、泣く、ぐずる、、小さいお子さんをかかえる家庭ではこんな子どもたちの問題行動が常に頭痛の種。どうやってこんな行動をやめさせ、いい子になってもらえばよいのでしょうか。
英国でナニーと呼ばれる育児のプロは、子どもが言うことを聞かない場合、あるテクニックを駆使して、大人の言うことを聞けるように導いていきます。今回はそんな彼女たちの効果抜群テクニックをご紹介しましょう!
テクニック1:駄目なことは駄目、すぐに叱る前に“警告”を与える。
子どもがなにか悪いことをしたとき、とっさに“ダメ”、“なんでそんなことするの”と声を荒げて叱ったりしていませんか。
まだ物事の判断がきちんとできない子どもにとって、急に叱られるのはとても恐ろしいことで、萎縮してしまいます。まずは冷静に“それは危険だから止しなさい”、“周りの人に迷惑だから止めなさい。またやったら怒るよ”と、その行動がいけないことであり、今止めないと次は叱るよという“警告”を与えてください。
テクニック2:子どもに注意するときは、きちんと目を見て。威厳のある低い声で語りかける。
声を荒げたり、感情的になっては子どもも動揺し、効果的ではありません。子どもに注意するときは、しっかり目を見て話し、様子を観察しながら語り掛けましょう。ヒステリックな声ではなく、親として威厳のある低い声で、“だめなことはだめ”と子どもに伝えます。
テクニック3:“お仕置きコーナー”で、子どもが自ら冷静になる時間を与える。
それでも子どもが行動を改めない場合は、部屋の隅に子どもを立たせて(あるいは座らせて)、頭を冷やす冷却時間を設けます。じつはこの時間がポイント。短すぎては子どもが反省しないし、長すぎると子どもがかんしゃくを起こします。その子の年齢×1分が目安、3歳なら3分、4歳なら4分です。時間がたったら子どものところに行き、“すこしは落ち着いた?反省した?”と声をかけてあげましょう。
テクニック4:悪いことをしたと子どもが自覚し、きちんと“ごめんなさい”を言わせる。
“悪いことをしたらきちんと自覚させ、謝ることができる”というのはしつけの大原則。子どもが心をこめて“ごめんなさい”と言えるよう促してあげましょう。
テクニック5:ちゃんと謝ることができたら、“よくできたね”と抱きしめ、褒めてあげる。
“ごめんなさい”をちゃんと言えたら、もう後腐れなく子どもを抱きしめ、“よくできたね”としっかり褒めてあげましょう。この一連のテクニックにより、いろんなことを学んだはずです。謝れば親はちゃんと許してくれる、自分のことを受け入れてくれる、と子どもが感じることは、双方向の信頼を築く上でとても大切なことです。
親がゆるぎない態度と愛情をもって臨めば、子どももきちんとそれに応えてくれます。子どもが言うことを聞かなくてと悩んでる方は、まずこのテクニックを実践してみてはいかがでしょうか。