子どもの学習成績は親の関心で決まる?国際学力調査から見る子どもの学力を伸ばす方法とは?

2013.01.16

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2011年に行われた国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の結果がこの程発表されました。TIMSSは1995年から4年毎に実施されている調査で、小学4年生と中学2年生に相当する年齢の子どもを対象にした世界的な学力調査です。小4は50の国と地域、中2は42の国と地域の計50万人が対象となっており、日本国内からは無作為に選ばれた約8,800人が参加しました。

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日本の順位は小4、中2共に5位以内で前回調査と同様でしたが、小学生は得点が上昇。「脱ゆとり教育」の影響と見出しをつけている新聞もありました。しかし、成績が伸びる一方で勉強への意欲や関心はそれほど膨らんでいない様子も分かり、特に他国と比べ、日本の保護者は子どもの勉強ぶりに関心が薄いという傾向も分かっています。
そしてこの親の子の勉強への関心が子どもの成績に影響を及ぼすという興味深いデータが出ています。

アンケートで分かった子どもの成績を左右する親の関心度

テストと同時に実施されるアンケートに今回、親が子どもの学習にどの程度関わっているかを尋ねる項目が初めて加えられました。それによると、中2に「学校で習っていることを親が尋ねるか」と質問した結果では、「毎日・ほぼ毎日」と答えたのは12%で、国際平均(50%)の4分の1でした。逆に「1回もない・ほとんどない」は国際平均(10%)の倍以上の26%にのぼりました。

そして注目すべきは親の関心が薄いと成績は低いというデータです。「毎日」と「1回もない」のそれぞれの回答者の平均得点の差は、最も開いている中2数学だと37点差。最小の小4理科でも11点差でした。
「学校の勉強について親と話す」、「宿題をしているか確かめる」といった質問でも同じ傾向が見られました。これについて、文部科学省の担当者は「予習や復習など家庭での学習も成績に深く関わってくる。子どもの学習に親が関心を持つ事は重要だ」と話しています。

子の学力を伸ばす為に今すぐ親がすべき事とは?

このことから、子どもは親の関心の強さに従って、「親の思いに沿いたい」と考え、学習に力が向かうのではないでしょうか。子どもに学習意欲を持たせるためには、まず親の側が子どもの勉強や学力に関心を持つべきことから始まると思われます。そこに親の学力は関係しません。大事なのは子どもとたくさん“会話”すること。日常にあった出来事をまず聞いてあげること。そこから子どもが今何に興味があるのか、悩みはないか、等を見極めていく事ができます。そして大切にしたいことは、何の為に勉強をするのか、それを明確にしてあげることではないでしょうか?
それが結果として子どもに学習意欲を与え、子どもを伸ばし、成績アップにつながるものになるのではないでしょうか。
共働きの世帯が増え、希薄になりがちな親子間のコミュニケーションを今一度見直す必要がありそうです

2013.01.16

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Written by Googirl編集部

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