驚き! ダイエット中でも脂質を食べるべき5つの理由
油の多い食事はダイエット中には厳禁! と言われていますよね。コレステロールが増えると動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす原因にもなります。しかし、アメリカ政府は2015年に、「コレステロールの摂取制限を撤廃」したようです。食事との関連性が明確でないことがわかったことにより、今後は日本でも新しい基準になるのだとか。
肥満の原因は脂質ではない?
神経学者でもあるデビッド・パールミュッターによる研究では、過去50年間の肥満原因は脂質によるものではなく、手軽に入る炭水化物や砂糖、ジュースから摂取する糖質だとわかったようです。脂質を食事としてとりいれることは、心身の健康に役立ち肥満になりにくくなるので、積極的に食べておくべき栄養と提言しています。
そして、脂質には5つのうれしい効果があるので、食事や間食で積極的に摂取してみましょう。
1: 脳の健康に不可欠な存在
脳への栄養はブドウ糖と言われていますが、実は脳組織の約60%は脂質で構成されています。脂質の少ない食事は、脳にとって必要な材料を奪うことになってしまいます。しかも、その材料となる脂質は、近年体にいいと言われているオメガ3などの必須脂肪酸だけではありません。バターやラードといったダイエットの大敵と思われる動物性脂質も、脳にとっては重要な栄養なのです。
2: 肺の機能を正常にする
肺は呼吸をするため、生きるために重要な臓器です。肺は飽和脂肪からできた構成物質で全体がコーティングされています。しかし、じゅうぶんなコーティングがされていないと健康を害する症状が出てきてしまいます。
たとえば、喘息といった呼吸器系の病気です。飽和脂肪酸と聞くとイメージが悪い人もいるのではないでしょうか? 動物性に含まれコレステロールを増やす原因ともいわれています。しかし、飽和脂肪酸は人間の体に多く含まれ、健康には欠かせない存在なのです。
3: 免役向上に必要
バターやココナッツオイルに含まれる飽和脂肪は、免役を保つために必要な脂肪です。白血球の中にじゅうぶんな飽和脂肪酸が存在することで、ウイルスや細菌の侵入を認識して破壊する能力が向上します。血液中といえどもなくてはならない脂肪です。
4: 細胞を健康にする
皮膚や内臓、体内においてはそれぞれ細胞が存在します。脂肪は細胞を増やし体内に強い壁を作り上げてくれます。脂質が足りないと粘膜が弱くなり、菌に感染したり乾燥により皮膚が荒れるので、細胞膜を守るためにも脂質が重要なことがわかりますよね。
5: 心の安定のためにも
現代は食材があふれているにもかかわらず、女性のほとんどは太ることを気にしていて、戦後の食材難の時よりも摂取カロリーが少ないと言われています。カロリーの少ない食事でお腹を満たしても、エネルギー不足におちいりやすく心も満たされません。脂質はカロリーが高いとはいえ、長時間のエネルギー補給として効果があるため、じゅうぶんな栄養が体内に入ることで体が満たされるだけでなく心も満たされます。
脂肪には飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸とありますが、どちらも体にとって重要な脂肪です。バランスよく摂取して、心と体を満たしてあげましょう。