痩せていればOK!? 痩せ信仰の危険性
雑誌やテレビなどで出てくる女優さんやモデルさんに憧れると、多くの女性は「痩せなければ!」と思う人も多いはず。しかし痩せるといっても「脂肪を落とす」のと「筋肉が落ちてしまう」のとでは大きな違いがあります。
プロ意識の違い
女優さんやモデルさんは体のメンテナンスをしっかりとされていて、専属のトレーナーの方や食事のアドバイザーを付けている方がほとんど。しっかりと体力もなければいけないため、体のメンテナンスは必須事項として気をつけられています。そのため、痩せていても健康的でお肌もキレイですよね。
痩せたいのはなぜ?
「太っていると病気になりやすい」という恐怖から痩せたい人もなかにはいるかもしれませんが、女性の場合一番多い理由は女優やモデルさんが痩せているから、ではないでしょうか? ところが国立がんセンターの疫学調査では「BMIが25~27くらいの小太り」くらいが一番健康的で長生きなのだとか。
痩せていても注意が必要
痩せている人でも脂肪が多い人は注意が必要です。筋肉がない分脂肪燃焼が行われないため、痩せているのにメタボ体型になることも。見た目は細いのに筋肉がなく脂肪が多い人は「サルコペニア肥満」と言われています。メタボよりも怖いともいわれています。
痩せ肥満のケース
サルコペニア肥満のように痩せて見えるのに肥満な人の特徴は、BMIが25以上・筋肉率が22%未満の場合に当てはまるそうです。通常40代以降にみられるようですが、ダイエットの影響で若い女性にも増えているとか。無理なダイエットや間違えたダイエットをしていないか見直したいところです。
体重だけで判断しない
ダイエットをするときに体重にとらわれがちになりますが、体重だけで判断するのはキケンです! 体重がすぐに減る場合、通常水分が抜けたか筋肉量が減ったかのどちらか。脂肪が1Kg燃えるのには7,000kcal以上ものエネルギーを燃焼する必要があります。すぐには減りそうもありませんよね。
体重が変わらない
今までと食事を変えていないけどなんだか太った気がする、でも体重が変わらないといった場合は、筋肉が落ちてそのぶん脂肪が増えた証拠かもしれません。年齢とともに筋肉は減少するので、若いころと同じような食事を続けていれば脂肪も増え、運動をしなければ筋肉は衰えます。
見た目を重視
見た目を重視する、というと「細ければよし!」となりがちですが、それだけではありません。後姿や横姿を見れば一目瞭然。背中のラインやヒップのラインがくっきり出ているかどうかが問題。筋肉がない状態だとボテっとしがちになります。しっかりと美しいラインが出るように運動は必須です。
情報がたくさんありすぎる
痩せているよりもちょっと小太りのほうが健康的、といわれていますが、実際そのような情報は見すごされているよう。そのような本が出ても売れない世の中では、正しい情報も入ってきません。女性の場合痩せ信仰が強いため「痩せているほうがキレイで健康的」というイメージが払拭しきれません。
心を満たす
痩せていても体が健康ではない限り、心を満たすことが難しいかもしれません。いつまでも「痩せたい!」ばかりでは心も狭くなるばかり。痩せているだけでなく、筋力もしっかりとある体型を目指したほうが、心も体も満たされるはずです。