和菓子と洋菓子どっちが太りやすい? 「血糖値」からみたお菓子選び
和菓子と洋菓子、それぞれの種類によって血糖値の上がり方は違うようです。血糖値が急上昇するものをいきなり食べるのが良くないことは、ご存じ」の方も多いはず。
最近注目されているこの血糖値の上がり方は食べ物によって違います。特にスイーツは血糖値のアップダウンが激しいため、食べちゃダメ、と思っちゃいますよね。スイーツがやめられない! という女子は、せめて血糖値の上がりが緩やかな甘いものを選びたいのでは?
血糖値が急上昇すると
「食べる順番がダイエットに効果的」といわれている理由は、血糖値を緩やかに上げることができるから。特に炭水化物は、血糖値の上がり方が野菜などに比べて急激です。そのため野菜から食べるのが良いとされているんですね。
そもそも血糖値が急上昇することでダイエットに良くない理由は、脂肪を蓄えやすくなってしまうから。たとえ同じカロリーのものを食べたとしても、血糖値が上がりやすい食べ物は太りやすいといった見解があります。太りにくくするためにも、血糖値はゆっくりアップして、ゆっくりダウンするのが理想的なのだそうです。
和菓子か洋菓子か
和菓子は洋菓子に比べてヘルシーそうですよね。実際にカロリーで比較してみると、ケーキ1個はおよそ400Kcal以上。一方の和菓子は大福一個なら250Kcalほど。これを見ると和菓子のほうがよさそうですよね。でも「血糖値」でみると、またかわってきます。血糖値は炭水化物の量により、アップダウンの差が激しくなります。たとえばケーキと大福。炭水化物量は、同じカロリーで見ると大福のほうが多いんです。バターや卵が混じっているケーキは、血糖値は急激に上がるものの、下がるときは少し緩やかになります。対して炭水化物量の多い大福は、上がるときも下がるときも急激。こうなると、カロリーだけの判断はさけた方がよさそうですね。
血糖値を比較してみると
通常血糖値は100mg/dlあたり。それが砂糖などを摂取すると一気に血糖値が上がり、30分後には180mg/dl(100mg/dlを目安にした場合)を上回ることも。これがバターや卵の入ったケーキだと、200mg/dLを超えていきます。
和菓子の場合も急激に200mg/dlを超えてきます。しかしそれ以上に驚きなのは、これがカロリーに関係ないということ。カロリーが少なめなみたらし団子でさえ洋菓子以上に血糖値が上がるようです。
和菓子と洋菓子をうまく利用
血糖値がアップダウンすると、余計に甘いものが欲しくなってしまいます。しかし、和菓子のように急激に血糖値を上げてくれるものは、エナジー不足で一気に満腹感を得たいときはとっても有効。また洋菓子も、食後に食べることで食事の満腹感を得やすくなります。食後にプリンなどを食べることで、その後の血糖値もゆるやかに下がって落ち着き、よい方向に。
小腹がすいたときはカロリーは低いけど血糖値を上げやすい和菓子を。食後の満腹感を得るためにお洋菓子を。それぞれのスイーツをうまくとり入れると、ストレスなく甘いものを楽しんでいけますね。和菓子も洋菓子もじょうずに食べればダイエットの強い味方になるかも?
▽ 参考記事: 糖尿病ネットワーク