よくあるダイエットアドバイスの真偽、間違ったものに惑わされないで!
世の中にはさまざまなダイエット情報が溢れかえっていますが、そのぶん振りまわされてしまうことがよくあります。一見もっともらしいダイエット情報もじつは主観的なものだったり、のちのちの研究でじつは間違っていたことが判明……。なんてこともよくあるのです。ですからイメージだけに騙されず、真偽をきちんと確かめることが大切です。
今回はよくあるダイエットアドバイスの落とし穴や誤解を見直し、正しいダイエットに導くヒントを皆さんにお知らせしたいと思います。
アドバイス:1日グラス8杯の水を飲んで、水分補給をこころがけるべき
真偽
たしかに定期的に水分をとることは大切です。でもペットボトルを持ち歩き、絶えず水を飲むというのがベストかというとそうでもありません。あまりにも頻繁に水を飲み続けていると、体内から必要なビタミン類までも水分で流されて失われてしまうことになってしまいます。たんに“水を飲む”というだけでなく、水分を豊富に含む食材(スイカ、キュウリ、セロリなど)をよく食べることももっと意識するようにしてください。
アドバイス:スリム体型でいたいなら、午後7時以降に炭水化物をとってはいけない
真偽
もっともらしくきこえるアドバイスですが、「夜に炭水化物を食べると太る」という決定的な科学的証拠はありません。むしろ適切に食べれば、より良い睡眠をもたらし、長期的にも減量につながると考えられます。夜食べるのであれば、スキムミルクで作ったオートミールや玄米、またサツマイモといった炭水化物類がおすすめ。夜お腹が空くと、どうしても脂肪分の多いジャンクフードやお菓子類に目がいきがちですが、これらはNG。夜お腹が空いたときこそ、よりヘルシーなスナック類を選ぶよう心がけましょう。
アドバイス:赤肉は体にもダイエットにもよくないから、避けるべき
真偽
牛肉や羊肉といった赤肉は、筋肉を作るのに欠かせない8種類すべてのアミノ酸を含んだ優れたタンパク質源であり、これを完全に排除してしまうのは健康的なダイエットとはいえません。こうしたタンパク質類を野菜などだけで摂取するのは、事実上不可能でもあるのです。タンパク質が不足すると気分が落ち込んだり、不眠症になったり、疲労や集中力の低下を招きます。精神的な安定のためにもタンパク質は欠かせません。赤肉を食べる際は、脂身は避けるようにし、また鉄分の吸収を助けるビタミンCが豊富な野菜(トマトやホウレン草など)と食べるようにしましょう。
アドバイス:“砂糖無添加”シリアルならダイエットにもイイ!
真偽
“砂糖無添加”=ダイエットにもカラダにもいい健康派! と思い込むのはちょっと待ってみましょう。たとえばシリアルの場合、コーンフレークなどの穀物類のほかになにが含まれているのかよーくチェックしてみてください。レーズンやアプリコットといったドライフルーツが入っていたら要注意です。ドライフルーツは水分が失われている分、糖度が高め。“お砂糖”は入っていませんが、天然の糖分はしっかり含まれています。もしシリアルをヘルシーに食べたいなら、健康フードショップなどで穀物類のフレークのみを購入し、自分でナッツ類や新鮮なフルーツを足すのが一番です。イメージにとらわれず、しっかりと何を食べているのか自分で確認し、納得することがもっとも大切なことと覚えておきましょう。