【行ってきたルポ】藤城清治 卆寿記念90展が素晴らしすぎた!
先日、影絵で有名な藤城清治さんの卆寿記念90展に行ってきました。
普段展示や美術館に行ってそれをコラムに書くことは少ないのですが、本当にすごく感動して、なかなかない想いがこみ上げたので、これはみなさんと共有できたら嬉しいなぁと思い書かせていただくことにしました。
もちろん元からファンの人以外にも、24時間テレビに出演されていたので、最近メディアで見たよという人も多いのではないかと思います。
私自身もその影絵のことは知ってはいたものの恥ずかしながら詳しかったわけではなくて、母親の勧めで行ったのですがそれが本当に行ってよかった。
今回は写真撮影がOKだったので、これもかわいいなぁ、これも好きだなぁとたくさん写真を撮ってきました。
藤城清治 卆寿記念90展レポート
余談ですが、「卆寿」の「卆」は卒の略字なんですね。知らなかった。
90歳を記念しての展覧会ということでまだ現役で描かれているのでそれだけで本当に脱帽です。
この展覧会が行われているのは、銀座 教文館の9Fです。
入り口にはこんな可愛い旗が。
藤城さんの影絵にはたくさんの猫や動物が描かれているのですが、本当に愛らしくてずっと眺めていたくなっちゃいます。
まず入るとカラフルで大きい影絵がむかえてくれました。
有名なオリジナルキャラクター、ケロヨンの姿も。
会場内は迷路のようにあえて順路がないような作りになっていたのですが、道の先にぱっと作品に出会った時によりワクワクが強まりました。
私がとくに好きな作品の一つ。「こたつと猫」。
やわらかい光があるからこそ影の深みを受け入れることができる。
横たわる猫の表情もかわいいです。
こたつのパッチワークも楽しんで製作されたと書いてありました。
ちなみに1つ1つの作品にその絵の説明だけではなく、藤城さんの想いも書かれているのでより作品の中に入っていけるようでした。
影と光の象徴的な1枚で代表作です。
色使いの美しさに息を飲みます。
これは震災後の陸前高田の奇跡の一本松を描いたもの。
藤城さんの手にかかると奇跡の一本松はこのように描かれるんだとすごく感慨深い一枚でした。
それ以外にも広島の原爆ドームや福島の絵があったり、キリストを描いたものなどさまざまなメッセージがひしひしと伝わってきます。
藤城さんの絵を見ていると、優しくも力強くて、深い深い愛に包まれるような不思議な感覚に。
初めて見るのにどこかすごく懐かしくてあたたかい気持ちになります。
藤城清治美術館は那須にあるとのことで、そちらも足を運んで見にいこうと思います。
ちなみにこちらの卆寿記念90展は10月15日までのようなので、気になるかたはぜひ行ってみてくださいね!