家族愛って凄い…看護師が感動した「おみとり」医療現場のエピソードvol.3
「おみとり」という言葉を聞いたことはありますか? ご高齢のかたが、延命治療などをせずに自然に亡くなられるまでの過程を見守ることを、そう呼びます。人が亡くなるときというのは、さまざまな奇跡が起こるものです。
本日は、現役の看護師さんたちが目の当たりにした患者さんの「おみとり」の瞬間から1つ、「会いたい人を待っていたエピソード」をお届けします。
遠い親戚の男性を待っていた
「80歳の末期がんの患者さんの話です。自宅で緩和ケアをされていたのですが、体調があまりよろしくなくて。『もうそろそろかもしれない』という所から血圧が低いままで3日が過ぎました。
『なにか思い残したことがあるのかな』と思っていたら、親戚の兄貴分がお見舞いに来られたんです。話すことなんてほぼできなかったんですが、その日の夜に静かに永眠されました。きっと、その人を待っていたんでしょうね」(看護師/20代/女性)
▽ 「最期、ひとめ会いたい」と思っていらっしゃったのでしょうか。思い残したことがあると、人間はここまで踏ん張ることができるのですね。待っていた人に会えて良かった!
お話を伺った看護師さんの「亡くなる瞬間を見ると、どんな生き方をされていたかがわかる」という言葉が印象的でした。生きている間に何をされていたのかが如実にわかるのだそうです。自分の最期を考えると、今という一瞬一瞬をもっと大事にしたくなっちゃいますね。
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