私が外孫だから? 子供ながらに感じた「祖父母からの孫格差」vol.2

2022.03.25

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外孫と内孫という考え方は、今でこそあまり耳にしなくはなりましたが、地域によっては根強く残っているものです。内孫は直系や同居していたり、姓が同じ孫のこと。そうでなければ外孫と言います。家を継いでくれる内孫のほうをひいきする傾向にあるようです。本日は外孫のみなさんからお聞きした「子どもの頃感じた祖父母からの格差」についてお届けいたします。


あからさまに金銭の援助額がちがう

「父が次男で、婿養子になったので外孫になります。祖父母は父の兄の子のことをものすごく可愛がっていました。一番わかりやすいのはお小遣いでした。お年玉のお札が一枚多かったりしました。お正月は本家に集まってみんなで遊ぶので、金額を教え合いっこしていたんです。
ショックだったのは、大学進学のときのこと。いとこは入学する費用を全部祖父母が援助して、アメリカへ留学までしたんです。私への援助はありませんでした。奨学金で行ったので。もうちょっと見えないようにやって欲しかったですね」(会社員/30代/女性)

▽ お金のことでそこまで差別されるとやるせないですよね。バレてもいいと思ってのことだったのかもしれませんが、それは無神経と言わざるをえません。人間には心があるのですから、配慮が必要だったのではないでしょうか。ご自分の資産をどう使おうと自由ではあるのですが、やり方が残念すぎます。

子どもは、大人の抱くたくさんの感情を読み取れるものです。「子どもだからごまかせるだろう」「どうせわからないだろうし、忘れるさ」とひいきをしたり、あからさまな差別をしていると、された側の人はその卑しい行動に引っ掛かりを覚えて、心の深いところに傷を負ってしまいます。内孫であれ、外孫であれ、縁があってつながりができた大事な子孫です。平等に愛していきたいものですね。

2022.03.25

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記事を書いたのはこの人

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Written by 立羽あさぎ

広島の山奥にある大学を卒業後、上京。 着ぐるみのスーツアクター、俳優・声優として活動後、エステティシャンとなる。 現在は、都内で劇団『タカラサガシゲキ団』の代表として、脚本・演出家として活動中。 オフに楽しむ梅酒と枝豆が何よりの至福。 暴走系ひきこもり女です。ご贔屓にどうぞ。