尽きることない感謝を! お母さんとの優しい思い出エピソード4つ

2021.11.12

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筆者が母とアルバムを見ていたとき、写真の祖母を叔父と間違えて大爆笑していました。筆者のそっくりな子どもたちの見分けがつくように、母が書いた「こっちは○○ちゃん」なんて手書きの字があったり……。爆笑しつつも心がほっこりし、密かに感動を覚えました。今回はアルバムをめくるように、母との思い出に浸る時間です。


愛ある諭し

「反抗期の頃、当時怖かった父に、一度すごく叱られました。そんなとき、母が私に『あなたが悪いんでしょう?』と諭してくれました。自分の気持ちに手を差し伸べてくれたような気がします」(40代・パート)

▽ 父に叱られた上、さらに母からも「あなたが悪い」と言われたら、単純な筆者なんかは「なんでそんなこと言うの!?」とプンスカしてしまいそうですが……。この回答をしてくださった方がしっかりした人間性を持ち、この方のお母様の言い方もきっと、愛が伝わるものだったのでしょうね。

誕生日には「お母さんのちらし寿司」

「数年前、母が庭で転倒して腕を骨折し、オペをするため2週間ほど入院することになりました。ちょうど、入院中に私の誕生日がありました。母は家族の誰かが誕生日を迎えると、いつも『ちらし寿司』を作ってくれていて……。
その日は買ってきた手巻き寿司を食べたのですが、やはり母が作ってくれていた『ちらし寿司』が良いなという思いと、少し寂しい気持ちが込み上げてきました。今まで作ってくれていたのが当たり前でしたが、母のありがたみと優しさを実感しました」(30代・自営業)

▽ お母さんの手料理は、優しさと愛がいっぱい! きっと毎回、家族の喜ぶ顔を想像しながらちらし寿司を作ってくれているのでしょうね。

火事のとき持っていくものは…

「母が『もし火事になったら、なによりアルバムを持って逃げる』と言っていたことが、ずっと心に響いています」(筆者談)

▽ 「またアルバムだ」と思われた方、すみません、筆者談です。筆者たちとの思い出は母にとって、そのくらいかけがえのない大切なものなのだと思うとありがたいですし、うれしいです。このようなことを言えるステキな人の娘でいられて幸せだなと思います。

わざわざ手作りに…

「母と兄が買い物に行って、兄は当時はやっていた柄のリュックサックを買ってもらっていました。自分は帰ってきた母に、『なんで僕の分はないの?』と駄々をこねましたが、そのリュックサックが一つしか売っていなくて、買おうとしたけどダメだったと言われました。納得できない自分は泣きじゃくっていました。すると母は近くの生地屋さんに行って、その柄の生地を探し、手作りのナップサックを作ってくれました。
今思えば、その柄が欲しかったというより、兄の真似をしたかっただけですが、母は、そんな自分のわがままになんとか答えてくれたんだなと思うと、本当にうれしかったです」(30代・フリーター)

▽ 「そのときのナップサックは、今も実家の机の中にしまっています」(同氏)とのこと。贈ってくれた人からの気持ちがなによりステキな贈りものだということを、お母様の優しさのおかげで、小さい頃から理解していたのですね。

まとめ

実家に帰りたい……と思ったらここ実家でした。しかも絶賛母とケンカ中なのですが、他のおうちの心あたたまるエピソードや母との思い出が、尽きることない母への感謝の気持ちを再認識させてくれました。ケンカを終わらせに……いや様子をいったん見ます(謝らないんかい)。

2021.11.12

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記事を書いたのはこの人

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Written by 武井 怜

1988年生まれ。東京都在住。 フリーランスで文章を書いたり短歌を書いたり、絵を描いたり。 過激な心配性です。でも、のんきで大雑把でもあります。 著書:コミックエッセイ『気にしすぎガール〜この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常〜(KADOKAWA)』 Instagram:takeirei Twitter:@kinishisugigirl

三井みちこ

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