学校生活をイケイケにするため惜しまなかった努力あるある

2021.07.30

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おしゃれに敏感な中学生、高校生時代。学校で身につけるものを、バレーボールでアタックするような勢いと素早さでトランスフォームさせて、おしゃれに工夫していませんでしたか? それもこれも学校生活を少しでも「イケイケ」にするため。
今回は、学校生活をイケイケにするため惜しまなかった努力あるあるを挙げてみました。


ジャージにはスリット

その色鮮やかさがあだとなり、高確率でファッション的にはちょっぴり残念と言わざるを得なかった学校ジャージ。
上下そろって残念にさせるわけにはいかなかった私たちが目をつけたのは、ズボンの裾。たしか足首がキュッとしまる仕様だったそれをそのまま履くと、おそらく体のラインが男子トイレのマークのようになってしまうのでしょう。裾の両サイド4箇所を切ってスリットを作り、その事態を防御してやった! という方も少なくないはず。

スカートはミニ

定番でしょうか。スカートを腰の位置から2、3回折り上げて、膝小僧も太ももも毎日元気にやっほーさせていました。たしか、上に上げてベルトでとめている子や、潔く切っている子もいました。
冬になるたび、よくあの短さで自転車に乗っていたよなぁと思い出すのもあるあるですよね。

リボンは極めてゆるめ

襟元って、印象をガラリと変えますよね。襟元ひとつで清潔感も出せますし、生活感も出せてしまいます。
そして学生時代は、今思えば、全体的になんだか「キチッと感」を嫌っていたような気がします。シャツの第一ボタンとボタンホールは、織姫と彦星かというくらい顔を合わせる機会が少なく、襟元に巻いてひっかけるリボンのひもなんて、世界一の首マッチョがリボンをつけたらこのくらい伸ばすよなぁ、くらいの長さでゆるめましたよね。

かかとは踏む

「そうだった。かかとを踏んだローファーで体育の授業を受けていたんだ」
筆者、過去にこんな短歌を作ってしまうくらいです。
今思えば「なぜそれがイケイケ?」なのですが、これまた「キチッと感」を嫌ってのことでしょうか、上履きやローファーのかかとを、容赦なく踏んづけていましたよね。
ローファーなんて革靴! 革のプライドも同時に踏んでいたような気がします。皮を提供してくれた動物(じゃないかもしれないけれど)、売ってくれた方、買ってくれた親、ごめんなさい。

体育祭のハチマキは首かけネクタイ結び

体育祭の時期に配られるハチマキを、周りがネクタイ結びにしていました。それを頭に巻きつけていたらイケイケどころか酔っ払いおじさんですが、さすが反抗期、親や先生だけでなく、「ハチに巻く」というハチマキの字にさえ反抗し、首にかけるのです。
筆者もいそいそとネクタイ結びを学び、グラウンドへ溶け込みました。

共感していただけましたか? 折ったり切ったり結んだり……先生たちにそれほど注意されなかったのは、図工の自習と思われていたからでしょうか。
トランスフォームさせるときって、新しい自分になれるようでワクワクした気がします。楽しい学校生活に貢献してくれた身の回りの存在に感謝です。

2021.07.30

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記事を書いたのはこの人

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Written by 武井 怜

1988年生まれ。東京都在住。 フリーランスで文章を書いたり短歌を書いたり、絵を描いたり。 過激な心配性です。でも、のんきで大雑把でもあります。 著書:コミックエッセイ『気にしすぎガール〜この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常〜(KADOKAWA)』 Instagram:takeirei Twitter:@kinishisugigirl

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