おとなの買い物が楽しい街、池袋を歩く

山手線沿線を散策する連載【おとなの山手線さんぽ】。毎回あるお題をもとに駅を選んで、駅の特色やスポットをおとな向けにご紹介。連載10回目では、おとなの買い物が楽しい街「池袋駅」を取り上げます。

△ 池袋駅

池袋駅はJRだと山手線に埼京線、湘南新宿ライン、さらに東武鉄道東上本線、西武鉄道池袋線、東京メトロだと丸ノ内線と有楽町線、副都心線と、多くの路線が乗り入れるターミナル駅です。埼玉、神奈川を中心に関東全域から人が集まります。
大きくは東口と西口とに分かれ、それぞれにいろいろな商業施設がある巨大なこの街には、西武池袋本店や東武百貨店池袋店、池袋マルイなど、おとながショッピングを楽しめる施設が数多くあります。今回は池袋駅周辺を歩いてみましょう。

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池袋の買い物スポット

1. 夜の食品フロアも歩き回りたい「西武池袋本店」

池袋駅東口に直結するのが「西武池袋本店」。心惹かれる催し物をしていたり、おとなのおしゃれ心に響くブランドを揃えていたりすることから、頻繁に立ち寄っています(池袋から山手線で約6分という駒込に住んでいるせいもありますが)。
洋服を買うときは3F、4Fの婦人服フロアへ。オンオフ関係なくシームレスに使えるアイテムが揃うからです。
4F「プレシャスマイルド」内にあるブランド「BASILE28」は、美しいラインのパンツが手に入るので時々チェックに行きます。

それにしても西武池袋本店は本当に巨大。本館が北/中央/南に分かれ、さらに別館があるほどですから……!
駅の改札を抜けて、地下フロアからさっとアクセスできる利便性もうれしいもの。西武池袋本店を語るのに、地下の食品フロアは外すことのできないトピックです。

池袋周辺に住む知人たちから「西武池袋の地下(食品フロア)は良い。質の良い野菜や果物がリーズナブルだし、閉店近くになるとお惣菜の値引きもあって、おいしいものがかなりお得に買える」と聞いていました。

B1F、B2Fは「西武食品館」。洋スイーツを中心に売っている入口から「おかず市場」と呼ばれるお惣菜エリアへ向かいます。
平日19時半過ぎに到着すると、すでに「100円引き」「30%引き」などのシールが貼られた、いかにもおいしそうなお惣菜たちが並んでいました。

こちらはB2Fで購入した、割引が適用された食料品です。今回お惣菜は買いませんでしたが、デパ地下のお惣菜って「ちょっとぜいたく」に感じられるのと、本当においしいのとで魅力的ですよね。
夜に行くと、ちょっとお高いものがうれしいお値段で手に入りやすくなります。ぜひ夜の西武池袋本店を訪れてみてください。

住所: 東京都豊島区南池袋1-28-1
TEL: 03-3981-0111
営業時間: 月~土 10時~21時 日・祝 10~20時(いずれも本館・別館。レストランフロアなどはサイトを参照ください)
定休日: なし(年末年始などを除く)

2. レストランフロアの充実もすてきな「東武百貨店池袋店」

池袋駅西口に直結するのが「東武百貨店池袋店」です。西武池袋店が地下2F、地上12Fなのに対し、東武百貨店池袋店は地下2F、地上15Fと、より“縦に”ボリューム感のある商業施設になっています。

西口を出たところから見える東武百貨店池袋店。催事を伝える広告がいつも可愛く、おしゃれで惹きつけられます。

駅改札から東武百貨店池袋店に直接向かうならB1Fから。訪れた時期はちょうど1月下旬。バレンタインデーに近かったので、チョコを中心としたスイーツの催事が行われていました。
東武百貨店池袋店ではB1Fを入る手前、玄関口付近にもさまざまなブランドが出店し、どうしても立ち止まってしまいます。

△ 過去に「ロータスパレス 池袋東武SPICE店」にて食事したときのもの

食品もおとな向けファッションもビューティーもしっかりカバーしている東武百貨店池袋店。とても「ソツのない」印象です。
ただ、東武百貨店池袋店の魅力は、それだけではありません。11~15Fがすべてレストラン街(名称は「ダイニングシティ スパイス」)になっていて、百貨店のなかでもここまで多くの飲食店を抱えているところは珍しいです。
買い物で歩き疲れたときに立ち寄りやすく、しかもお店の数がとても多いため、混み過ぎていないのも助かります。

住所: 東京都豊島区西池袋1-1-25
TEL: 03-3981-2211
営業時間: 10時~20時(異なるフロアもあるため、詳しくはサイトを参照ください)
定休日: なし(直近では2月19日が休館日。年末年始などを除く)

3. 旬なプチプラコスメと出会える「池袋マルイ」

池袋駅西口から歩いて5分ほどのところにある「池袋マルイ」。駅の地下連絡通路ともつながっているので、地上に出なくてもアクセス可能です。少し離れてはいますが、寒い日や雨の日でもアクセスしやすいのが◎ですよね。

洋服やコスメ、ランジェリー、ビューティー系の施術まで、一通りカバーされています。100円ショップやドラッグストア、雑貨屋など、なんでも入っている印象です。
1Fの「ショップイン」では、最新のプチプラコスメで特に人気のあるものが分かりやすくレイアウトされています。
例えばノエビアグループ「excel」の「スキニーリッチシャドウ」。パープルのニュアンスが溶けこんだ新色のピンクブラウンパレット「ピオニーブラウン」は、ネットのクチコミでも大人気ですよね。
こちらがかなり大きなスペースを取って紹介されていました。棚や商品の「ディスプレイ」がうまいと思います。
トレンドや今押さえておきたいカラーなどをグッドプライスで買える場所です。

この日はヘアメイクアップアーティスト、河北裕介さんがプロデュースする「&be」のアイブロウとアイライナーを購入しました。ここに来るまで知らなかったブランドで、新たな出会いをもらえた気がします。

住所: 東京都豊島区西池袋3-28-13
TEL: 03-3989-0101
営業時間: 11:00~20:30(異なるフロアもあるため、詳しくはサイトを参照ください)
定休日: お問い合わせください

4. 落ち着く…。大正2年にできた老舗喫茶「服部珈琲舎」

買い物疲れしたタイミングで、ちょっとだけ休憩したい。そんなとき、特に老舗喫茶店が好きな人にチェックしてほしいのが、池袋駅東口にある「服部珈琲舎」です。西武池袋本店の向かいにあります。

大正2年に開業した料理屋「あさのや」が、服部珈琲舎の前身。今では考えられませんが、当時の池袋周辺には竹が生い茂っていたそう。当時、このあたりには目立った建物が何もなかったのでしょう。

趣深い外観。店は大通りに面していますが、入口は細い路地にあります。

「ウインナーコーヒー」(850円・税込)を注文。なみなみと注がれたコーヒーが、「服部珈琲舎」とプリントされた、店オリジナルのカップで提供されます。

△ 実はカレーが名物

この日私が座ったのは1F。細い路地を行き交う人たちの様子を眺めながらリラックス。客層が落ち着いていることから、静かにゆったりできるスペースだなと実感しました。

住所: 東京都豊島区南池袋1-27-5
TEL: 03-3971-3630
営業時間: 10:00~22:00
定休日: 1月1日

まとめ

池袋は便利で魅力的な街であるがゆえに、人、人、人……とにかく人が多いです。駅改札を出る前から、あまりの人の多さ、混雑ぶりに「うっ、しんどい」となることもあります。
それでも行きたい商業施設があるから、人の波をなんとかして抜けて、どうしても降り立ってしまう。私にとって池袋はそんな街です。

駅から少し離れると人混みが少なくなり、楽になると思います。おとなの買い物が楽しい街、池袋をぜひ散策してみてください。

2020.03.07

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子