癒やしの街、高田馬場を歩く【おとなの山手線さんぽ#9】

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2020.02.13.Thu

山手線沿線を散策する連載【おとなの山手線さんぽ】。毎回あるお題をもとに駅を選んで、駅の特色やスポットをおとな向けにご紹介。連載9回目では、(実は)癒やしの街である「高田馬場駅」を取り上げます。

△ 高田馬場駅

高田馬場というと「学生の街」をイメージする方も多いかもしれません。東西線・高田馬場駅のお隣は早稲田駅で、早稲田大学があるのはよく知られていますよね。
確かに、リーズナブルでガッツリ食べられる定食店や人気のチェーン店、カフェなど、お財布にうれしい価格帯の飲食店が多く、学生向きの街ではあるなと思います。でも、実際はおとなも楽しめる魅力的な街でもあるのです。なんといっても新宿や渋谷、池袋などのように人が多すぎるわけではないところ、そして心と頭、体を癒やしてくれるスポットが多いところが魅力ではないでしょうか。
今回は高田馬場駅周辺を歩いてみましょう。

高田馬場のおすすめスポット

1. 名画をお得に鑑賞できる「早稲田松竹映画劇場」

すっかり数少なくなった名画座映画館。高田馬場にはそんな古き良き名画座が残っています。その名も「早稲田松竹映画劇場」。

JR高田馬場駅 早稲田口から徒歩7分ほどのところにあります。ロードショーの終わった映画や過去の名作を厳選して、毎日2本立てで上映しています(例外となる週も)。チケット1枚で映画を2本も見られるのはなんともぜいたく! もちろん1本だけに関心があれば、1本だけ見て帰ることもできます。

料金は一般1,300円、学生1,100円。最終回の上映作品だけを見る場合は「ラスト一本割引」が適用され800円に。その他、毎月1日の映画サービスデーには800円と、一般の映画館で見るよりもかなりお得なのです。

上映プログラムは1週間ごとに変わるため、映画好きなら毎週のように訪れても楽しめます。ゆったりとした落ち着く空間で名画を堪能してみては。

住所: 新宿区高田馬場1-5-16
TEL: 03-3200-8968
営業時間: 上映作品によりタイムテーブルが異なるため、週により開館・閉館時間は変動。開館は初回開映時間の20分前、閉館時間は21時半~22時半前後が目安。
定休日: 無休

2. クセになる…ミャンマー料理店の老舗「ルビー」

2002年にオープンしたミャンマー料理店「ルビー」。今年でオープンから18年を迎える老舗です。ミャンマーで一番人口が多いビルマ民族の料理を食べられます。

昼はビュッフェスタイルでのランチ(1,100円)です。10種類近くの料理が大皿や鍋に入って並び、好きなものを好きなだけいただけるのがうれしい!

タイや中国、バングラデシュ、インドなどと隣接したミャンマー。そのためミャンマー料理は、隣国の料理から影響を受けつつも、独自の進化を遂げて発展したと言われています。

スパイスの要素はインド料理から、ハーブの要素はタイから来ているのでしょうか。野菜と肉や魚がたっぷり入った料理は比較的こってり系。というのもミャンマー料理には油が多く使われるから。ただ、一度食べるとクセになる甘さと辛さのバランスが絶妙なお味です。
いつ訪れてもミャンマー出身者(特に学生さんと見られる若者が多め)でにぎわい、日本人の方が少ないように感じます。なぜミャンマーの方が多いのかというと、さかのぼること約30年。ミャンマーでは1988年、独裁政権に反対する「8888民主化運動」が行われ、それに参加した人たちは難民として日本にやってきました。
当時、彼らが暮らし始めたのが西武新宿線・中井駅の周辺でした。高田馬場駅は中井駅から2駅。より便利な場所へとミャンマーの人たちのコミュニティが徐々に移っていったのです。

そのため、高田馬場には現在20店舗近くものミャンマー料理店があります。ルビーはミャンマー料理ビギナーにもおすすめですが、別のお店も探索してみては。

住所: 東京都豊島区高田3-8-5 セントラルワセダ 1F
TEL: 03-6907-3944
営業時間: 月~金 昼営業11:30~14:30 夜営業17:00~24:00 土・日 17:00~23:00
定休日: なし

3. 効率良く動いて、美ボディを作る「PLAYGROUND」

高田馬場の地で、2018年12月にオープンしたのが「PLAYGROUND TAKADANOBABA」。NY・ブルックリン発の“筋トレを遊び尽くす”アミューズメント型フィットネス「PLAYGROUND(プレイグラウンド)」の4店舗目です。

以前、銀座にある「PLAYGROUND GINZA」でトレーニングを体験したことがあります。壁に描かれた粋なウォールアート、華やかなミラーボール、カラフルな照明、ノリのいい音楽……すべてが非日常感たっぷりでした。
クラブのようにおしゃれで、体の内側からアガる空間、ともいえるPLAYGROUND。そこで体験できるトレーニングは、ファンクショナルトレーニング(※1)とH.I.I.T(※2/High Intensity Interval Training)を組み合わせた効率的な内容。10~30種類の最新マシンを使い、「全力で動いて休む」を繰り返す、1セット45分のトレーニングになっています。

びっくりすることに、消費カロリーは、トレーニング後およそ2日間に渡って脂肪燃焼時間が持続する「アフターバーン効果」を含めると、最大4200kcalにもなるそうです。言い方を変えると、とても強度が高いレッスンだということ。実際にとてもハードで、その日の晩から太ももを中心に、強烈な筋肉痛に見舞われたのを覚えています。
ただ、続けていれば確実に体が変わるだろうな、と思える内容でした。体をフルに使うと質の良い疲れが訪れ、良い眠りにつながります。その点でPLAYGROUNDでのトレーニングも癒やしをもたらすひとつの手段になることでしょう。

※1 体の構造に合う「正しい動き方」をマスターし、パフォーマンスの向上を図るためのトレーニング。
※2 「全力で運動→少し休憩」を限界まで繰り返すトレーニング法。心肺機能や持久力を高め、疲れにくい体作りをする効果も期待できる。運動後1~2日ほど、脂肪が燃焼し続けるアフターバーン状態に。

住所: 東京都新宿区高田馬場2-16-2 土屋ビル2F
TEL: 03-6233-9472
営業時間: 月~木 6:30~23:00 土日祝 8:30~18:30
定休日: 金曜日

4. ボーッと、のんびり過ごせる老舗喫茶「ロマン」

スタイリッシュなカフェもいいけれど、気になる騒がしさがなくて、どこか落ち着いた空間を楽しめる老舗喫茶店って魅力的ですよね。おとなにとっての「オアシス」ではないかと思います。

高田馬場には1970年代から営業を続ける喫茶店「ロマン」があります。1969年竣工の歴史あるビル、稲門ビルの中2階に入っています。高田馬場という街の変化を見てきたビルですね。

店内には漫画がずらり。ちょっと時間があるときに、ふらっと立ち寄っても、いい感じに時間を潰せるラインナップ。奥が喫煙席、手前が禁煙席という風に分かれています。時代の流れですね。

この日オーダーしたのはチョコパフェとブレンドコーヒー。ザ・喫茶店メニューという感じで、どこかホッとした気持ちになります。

ボックス席の隣にはラウンド型の窓が。ここから高田馬場駅前の通りを見下ろせます。相当くつろげるスペースであることは間違いありません。

住所: 東京都新宿区高田馬場2-18-11 稲門ビル M2F
TEL: 03-3209-5230
営業時間: 月~金11:30~22:00、土・日11:30~21:30
定休日: なし

まとめ

飲食店でいうと高田馬場には何でもありますが、エスニック料理店が多い点も特徴のひとつ。アジアのご飯を食べたいときには重宝します。

一方で、今流行のスイーツ店も至るところにあります。「新大久保まで行くとなると、人が多すぎて嫌だ、疲れる」というおとなにも、ちょうど良いのではないでしょうか。

早稲田通りのようなメイン通りだけでなく、一本路地裏に入ると面白い個人店がたくさんあります。

歩いていると発見が多いだけでなく、さまざまなスポットに癒やされる街、高田馬場をぜひ散策してみてください。

記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子