食べ歩きが楽しい! 本場アジア料理を堪能できる「大塚」を歩く

山手線沿線を散策する連載【おとなの山手線さんぽ】。毎回あるお題をもとに駅を選んで、駅の特色やスポットを大人向けにご紹介。連載4回目では東南アジア・南アジア料理店が充実した「大塚駅」を取り上げます。

山手線で池袋と巣鴨の間にある駅、大塚。ディープな雰囲気の北口と、アトレヴィ大塚があることからどことなくキレイめな雰囲気になった南口があります。どちらにもたくさんの飲食店が立ち並び、食べ歩きが好きな人にはたまらない街です。今回は大塚を「東南アジア・南アジア料理」という切り口で散策します。飲食店3店とスーパー1店の4か所を巡ります。3日かけて大塚に通ってみました。

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大塚おすすめ「アジアの食」スポット

1. 本格ネパール料理店「ネパール民族料理 カスタマンダップ」でタカリ族の民族料理をいただく

大塚駅北口へ出て大通りやそこから1本入った通りを歩くと、とにかく目につくのがアジア各国の飲食店です。韓国料理やベトナム料理、タイ料理、中華料理……大塚ではだいたいのアジア料理を楽しめるでしょう。

1日目に訪れたのは、本格派ネパール料理で有名な「ネパール民族料理 カスタマンダップ」。2018年9月にオープンしました。

ネパール国内でもその美味しさから大人気だという、ネワリ族とタカリ族が食べている本場の料理を味わえるのです。本国でも「タカリ」と名が付いたレストランが多数あるのだとか。

今回はタカリセットの「タカリデド&ライスセット」(1,480円)をいただくことに。こちらはネパール風そばがきにご飯、チキンカレー、マトンカレー、野菜カレー、豆スープ、大根の漬けもの、トマトの漬けもの、乾燥発酵野菜の漬けもの、サラダ、青菜炒め、バターオイル、ババドゥ(クラッカーのようなもの)、デザートと盛りだくさん。

小さい器にちょこちょこと入っているので、いろいろなものを少量ずつ食べられてうれしいです。味付けは優しく、まろやかで、日本人ウケも良さそうな気がします。

エレベーターを降りてすぐのエントランスには、ネパールから直接取り寄せた装飾品も。都内には多くのネパール料理店がありますが、カスタマンダップはキレイめで落ち着いた空間なので、デートや食事会にもおすすめです。

ネパール民族料理 カスタマンダップ
住所: 東京都豊島区北大塚2-7-9 第33東京ビル5階
TEL: 050-5596-1813
営業時間: 11:00~23:00

2. シンガポール・マレーシア料理の名店「ラヤンラヤン」でくつろぎのひととき

2日目の昼に向かったのは、同じく北口を出て3分ほど歩いたところにある、シンガポール・マレーシア料理店「ラヤンラヤン」。

2018年4月にこちらでオープンするまでは、店名を変えながら高田馬場駅→大塚駅南口と移店があったといいます。そこからのファンも多く、常連とおぼしき人も多数見かけました。ちなみに、ラヤンラヤンとはマレー語で「ツバメ」を意味します。マレーシアにはラヤンラヤン島という島も実在していて、絶好のダイビングスポットだそうです。

どことなくアットホームな印象の店内。ランチタイムにはドリンクバーがあり、コーヒーやお茶など複数の飲みものがフリーに。

ここでオーダーしたのは「スチームチキンライス&ミニ豚肉フォーセット」(1,050円)。鶏肉をしっとりと蒸したスチームチキンライスは、シンガポール料理を代表するメニューのひとつです。柔らかな鶏肉と、鶏肉の旨味がたっぷり染み込んだジャスミンライスを一緒にいただいていると、昔シンガポールに行って本場の海南チキンライスを食べたことを思い出しました。

他にも単品のチキンライスやマレーシア定番料理のカレーラクサ(スープカレーと中華麺を絡めた料理)、マレーシア風まぜそばなど、ランチメニューは全15種類(!)ほどから選べます。何度行っても飽きなさそうなラインナップ!

ラヤンラヤン
住所: 東京都豊島区北大塚2-6-8 佐川ビル1階
TEL: 03-5972-4518
営業時間: 11:00~15:00 17:00~23:30

3. 名店のシェフがコラボした「やっぱりインディア」で絶品チーズクルチャを食べる

3日目に訪れたのは、インド料理店「やっぱりインディア」。南口を出て2分ほど歩いたところにあります。食べログの「百名店」に2018年、2019年と2年連続で選ばれた人気店です。

京橋「ダバ インディア」のスレンダジーシェフと三軒茶屋「シバカリーワラ」のラムジーシェフがコラボした店、という点でもカレー好きの間では話題十分。どちらも都内の超人気カレー店で、私も訪れたことがあります。その美味しさから満足度がとても高い店ゆえ、いつ行っても混み合っています。

「やっぱりインディア」でも同じ現象が起きていて、11時20分頃に入店したところ、開店からわずか20分しかたっていないにもかかわらず、席が9割ほど埋まっていました。その後もお客さんがひっきりなしに入ってきて、階段に並ぶ人も出るほど。開店早々の早い時間かピークタイムをずらして入るのが正解です。

この日は週末だったこともあり「やっぱりホリデーコース」(1,750円)を注文。シェフスペシャルサラダ、チキンティッカ、本日のカレー2種、ソフトドリンク、バーバド、ナン&ハーフライス等が付いています。右の黒いカレーは、香ばしい黒ごまソースの中に豚肉が入っていて、初めての出会いともいえるくらい珍しい一品でした。体にいいものを食べている感覚も。

ランチセットを頼むと+100円で「チーズクルチャ+ライス」に変更可能とのことで、「やっぱりインディア」名物のチーズクルチャをオーダーしました。チーズクルチャはインド風のガーリックピザ。中にとろりとした濃厚なチーズがたっぷり入っているのが特徴です。もちもち感がクセになります。

チーズナンとはまた一味違うチーズクルチャ。カレー好きにはチーズクルチャ愛好家も少なくありません。食べられる店は決して多くないので、チーズクルチャを食べたいと思ったら、「やっぱりインディア」にぜひ立ち寄ってみて。

やっぱりインディア
住所: 東京都豊島区北大塚3-50-3 運来ビル2階
TEL: 03-6907-2887
営業時間: 11:00~15:00 17:00~23:30

4. ハラルフード専門店「エムエムマート」で食材のお買いもの

「やっぱりインディア」から10秒ほど(!)で行ける「エムエムマート」はハラルフード専門店。雑居ビルの2階にあり、ガラス張りになっているので、どんな感じの店内かは外からチラ見できます。

店内には豆や飲料、ドライフルーツ、ナッツ、調味料、冷凍肉などが並んでいます。海外旅行中に現地のスーパーで買いものをしているワクワク感を味わえるはず。

ひよこ豆とナッツ、デーツを買いました。どれも美容にいい食材で、しめて2,000円。ハラルフードに興味のある人にとっては、とても楽しいショッピングスポットだと思います。

エムエムマート
住所: 東京都豊島区南大塚3-47-5 2階
TEL: 03-5927-9044
営業時間: 13:00~24:00

まとめ

北口と南口とで印象が違う街、大塚。駅を出て振り返ると、その違いを感じることができます。ただメインの通りに一歩入ると美味しい香りがぷんと漂い、昔ながらの店も数多く並び、どこか懐かしさを味わえるのは同じです。

さまざまなグルメはもちろん、アジア料理を味わい尽くせる大塚……ぜひお散歩してみてください。

※価格はすべて税込で記載

2019.08.15

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子