きれいとパワーをチャージできる街「新大久保」を歩く

山手線沿線を散策する連載【おとなの山手線さんぽ】。毎回あるお題をもとに駅を選んで、駅の特色やスポットを大人向けにご紹介。連載3回目では美容やきれいに関する店が充実した「新大久保駅」を取り上げます。

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女性同士やカップルを中心に活気に満ちている街、新大久保。皆さんが何を求めてこの街へ集うのかというと、“韓国版ホットドッグ”とも言われる、目下大流行中の「チーズハッドグ」やヘルシーな韓国料理、韓流アイドルのグッズ、韓国コスメショップなどです。
2、3年前はチーズタッカルビがブームに。鶏肉と野菜をコチュジャンなどの調味料で甘辛く炒めたものに、たっぷりのチーズを加えた料理がチーズタッカルビです。新大久保でのブームを経て、いろいろな飲食店がチーズタッカルビ風のメニューを取り入れたのも、記憶に新しいですよね。今回は新大久保を「きれい」という切り口で散策します。飲食店とスーパー、化粧品店の3か所を巡ります。

新大久保おすすめ「きれい」スポット

1. スープがじんわりやさしい「高麗参鶏湯」で美肌食をいただく

新大久保駅改札を出て横断歩道を渡り、右方向に5分ほど歩いたところにある「高麗参鶏湯」は、参鶏湯(サムゲタン)専門店です。

路地を1本入ったビルの2階にあるため、人が多すぎて歩道が激混みの新大久保とは思えない、とても落ち着いた環境で食事ができます。

名物はもちろん参鶏湯。料理のメニューは2種類のチヂミを除いて、参鶏湯のみです。看板メニューともいえる「高麗漢方参鶏湯」は、スープと鶏を別々に仕込んでいるのが特徴。

スープは「不老長寿の妙薬」として有名な高麗人参や松の実、鹿の角など、30種類以上(!)の漢方食材を8時間近く煮込んで出汁を取っています。疲労回復に良いと言われる黄耆(オウギ)などの生薬も入り、体に良いこと間違いなしの一品です。

鶏はヒナ鶏を使い、内臓を取り除いたお腹の中に高麗人参や銀杏・クリ・ナツメ・もち米などをつめて蒸し、余分な脂をとった後、スープに戻しています。提供されるまでに、かなりの手間がかかっているのですね。
まろやかでとろりとしたスープは一口いただくだけで、体にじんわりと染み渡るようで、全身がぽかぽかとしてくるのを感じます。派手ではないものの、深みのある味わいが魅力です。

鶏はほろほろとやわらかく、崩すと中からもち米などの具材が出てきます。スープも残さずすべていただくと、お腹も心も満たされた状態に。思いのほかボリューミーでした。

生薬たっぷりのメニューのおかげで、翌日の肌は素晴らしくぷるぷるしているように感じました。女性誌の取材が殺到する人気店、というのも納得です。

高麗参鶏湯
住所: 東京都新宿区大久保2丁目32-3 リスボンビル2F
TEL: 03-3207-3323
営業時間: 11:00~23:00

2. 韓国美食が揃う「韓流館 ソウル市場」で食材のお買い物

続いて向かうのは、高麗参鶏湯から徒歩2、3分のところにある、韓国系スーパーマーケット「韓流館 ソウル市場」。

作り立ての惣菜から冷凍食品やカップ麺、飲料など、韓国食材を豊富に取り扱っています。ソウル市内のスーパーに入ったような感覚です。キムチやナムルも多種類売られています。

今も引き続き人気で、定番メニューとして提供している店も多いチーズタッカルビも販売されています。

私が買ってきたのはこちら。味付けツナ缶(右下)に野菜も一緒に入った野菜ツナ缶(左下)、干芋のお菓子(右上)、チーズタッカルビソース(左上)です。すべて日本語の商品説明が添えてあるので、「これ何だっけ?」と迷うこともありません。パッケージの裏にも日本語で表示があります。
ごはんと一緒に食べれば良質なたんぱく質もとれて、しかも約200~300円/缶で買えるリーズナブルさはうれしいですね。他にも砂糖不使用で、ドライフルーツやくるみをふんだんに使った美容に良さそうなお菓子など、気になるものがたくさん売られていました。再訪する予定です。

韓流館 ソウル市場
住所: 東京都新宿区大久保1丁目16-15 豊生堂ビル1F
TEL: 03-3208-0979
営業時間: 9:00~24:00

3. 韓国最新美容を求めて…韓国コスメショップ「Re:MAKE」へ

最後に訪れたのは、韓国コスメショップ「Re:MAKE」。日本ではまだ取り扱いの少ないブランドを揃えていることで知られる店です。

店内をウロウロしていると、店員さんがごく自然な感じで、親しげに話しかけてきます。「おねえさん、試してみる?」。この感覚って昔、ソウルのコスメショップに足を踏み入れたときと同じかも……。今日はスキンケアアイテムを探しにきたと伝えると、美容液やクリーム、メイク落としなどを手の甲で試させてくれます。

写真中央はカタツムリの成分を使った、とてもとろみのあるクリーム。右は今回気に入って購入することにした、シミやそばかす、くすみなどにアプローチできるクリームです。

中央の写真にあるワインをベースにしたマスクは、こちらを買うと右隣のリップが1本付いてくる、というラッキーな特典付き。さらにいろいろ買ったためか、サービスで左のパールのパックも付けてくれました。この「いろいろ付いてくる」おトクな感じが楽しく、「また行きたいな」を想起させるのだと思います。新しいきれいアイテムをたくさんゲットして、気分がアガります。
新大久保にはたくさんのコスメショップがありますが、日本国内だとほぼ「Re:MAKE」にしか置いていないアイテムもあるとか。店員さんに聞くと、たとえば「DLA(ディーエルエー)」はそのひとつ。光沢感や美しい発色に定評のある口紅やリップティントが多数並んでいました。
韓国最新美容にふれたいかたにおすすめの、ビューティーチャージスポットです。広々とした店内はコスメのお試しもしやすいですよ。

Re:MAKE
住所: 東京都新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル1F
TEL: 03-6233-8966
営業時間: 10:00~22:00

まとめ

いつ行っても大勢の人で賑わう街、新大久保。あらゆる場所で長蛇の列ができ、最新グルメを味わう人でいっぱいです。皆が幸せそうな表情をしているように感じます。

きれいになれるグルメを楽しむのも良し、きれいになれる食材探しをするのも良し、きれいになれるアイテムを試すのも良し。きれいになれるだけでなくパワーもチャージできる新大久保で、ぜひお散歩してみてください。

2019.07.01

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子