ひとり飲み気分にぴったり…陰と陽を感じる街「鶯谷」を歩く日

山手線沿線を散策する連載【おとなの山手線さんぽ】。毎回あるお題をもとに駅を選んで、駅の特色やスポットを大人向けにご紹介。連載2回目では「ひとり飲み」に適した「鶯谷駅」を取り上げます。
鶯谷駅は上野駅と日暮里駅との間にある、山手線全駅で乗降客者数が一番少ない駅です。線路の内側には徳川将軍家の菩提寺である寛永寺や墓地が広がり、そこには東京国立博物館や東京都美術館、上野恩賜公園が隣接。一方で、線路の外側にはホテル街が広がります。

陰と陽を感じさせる不思議な街、鶯谷は駅南口に「散策の街 鶯谷駅」と書かれた看板が、駅舎の側面に取り付けられています。ホテル街などがあるせいか、淫靡なイメージを持つ人も少なくないと思いますが、実はそぞろ歩きが楽しい街です。とくに飲み歩くのにはもってこい。今回は、ひとり飲みに適した飲食店をいくつかご案内します。

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鶯谷おすすめひとり飲みスポット

1. 1串70円~「ささのや」でワンコイン飲み

鶯谷駅南口を出て跨線橋を渡り、階段を降りたところに飲み屋街が広がります。

味わい深い個人店が軒を連ねる風景は、酒場巡りが好きな人の好奇心を刺激するはず。

こちらにはバーもあります。重たい扉の奥にはどんな景色が広がっているのでしょうか。残念ながら今回はおじゃましません。

さて、1軒目に向かったのは「ささのや」です。1串70円~とかなり良心的な金額感。店の入口で串を焼いているので、前を通るといい香りにつられそうになります。持ち帰りを選ぶ人も多く見られました。

こぶりなサイズなので、一度にいろいろな種類の焼き鳥を食べられるのはうれしいです。この串とドリンクでワンコイン以下でした! 他の店も巡りたいので、少しずつ食べて飲みます。

ささのや
住所: 東京都台東区根岸1-3-20
TEL: 03-3872-1997
営業時間: 15:30~23:00

2. 店名がインパクト大! アットホームな「あまのじゃく」

続いて向かったのは、「ささのや」から徒歩1分のところにある「あまのじゃく」。店名にグッときて立ち寄りました。

日本酒が充実した店内。メニューは季節のものも多いです。

左から「とりささみ梅しそ焼き」(150円)「子持ちししゃも」(100円)、日替わりメニューの「豆」(80円)と、どれも良心的な金額。気さくなママさんが切り盛りする、温かみのある店でした。

あまのじゃく
住所: 東京都台東区根岸1-3-21
TEL: 03-5603-6068
営業時間: 15:00~24:00

3. 充実しすぎたメニューに迷うのも楽しい。居酒屋天国「信濃路」

3軒目に向かったのは「信濃路」。看板から伝わるように、ひとり飲みやお酒ナシのひとりごはんのみならず、ワイワイ飲みや居酒屋好きな人とのデートにももってこいの店といえます。

店内には奥まで続くカウンターが。おびただしい数のメニューが貼られています。これは迷うこと確実……。

カウンター前には惣菜がずらり。こうして完成品が見えると、どれも美味しそうで余計に悩んでしまいます。

最初にオーダーしたのは「厚揚げ煮」(300円)。ほどよく甘い、やさしい味わいの出汁が染み込んだ厚揚げはふんわり柔らかく、ジューシーな鶏肉とも相性◎。満足感があります。

2品目の「もつ煮」(350円)も最高です。ごはんが欲しくなるほど。ちなみに、一品料理は+270円で「ごはん・味噌汁・お新香・小鉢」の定食セットにすることができます。次回は定食を食べに行きたい店です。

信濃路
住所: 東京都台東区根岸1-7-4
TEL: 03-3875-7456
営業時間: 24時間営業

4. 塩サウナがおすすめ!「ひだまりの泉 萩の湯」できれいになって帰路につく

最後に向かうのは、「信濃路」から歩いて5分ほどのところにある銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」。2017年にオープンした、まだ新しいピカピカの銭湯です。

光マイクロバブルの露天風呂や高濃度炭酸泉風呂、高温風呂をはじめとした5種類のお風呂を楽しめます(大人460円)。さらに、毎日朝6~9時(朝湯)の時間帯は、通常120円(土日祝170円)のサウナが無料という素晴らしいサービスも。特筆すべきは、女風呂限定の「塩サウナ」。きめ細かい“つるすべ肌”になる感覚を味わえます。一度行くと通いたくなるビューティースポットです。
シャンプーやボディソープはもちろん、乳液や化粧水、綿棒なども備えてあるので、わざわざドラッグストアなどで何かを買っていく必要もありません。手ぶらで行ける気軽さが心地いい!

ひだまりの泉 萩の湯
住所: 東京都台東区根岸2-13-13
TEL: 03-3872-7669
営業時間: 6:00~9:00/11:00~25:00

まとめ

まさに散策の街、鶯谷。駅前にはダンスホールがあるのをご存じでしょうか。1996年公開の映画『Shall we ダンス?』の舞台モデルとなったことでも有名な場所です。

ダンスを楽しみたい人はホールへ、ダンスホールの雰囲気を味わいたい人は飲食カウンターで食事をとることができます。ひとり飲みをしたいとき、足を運んでみてください。

2019.06.10

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子