【女神研究部vol.1】小嶋陽菜~ゆるふわときどき本気で男にも女にも憧れられる力~
今話題の女性たちから学ぶ「現代女性に必要な力」とは?
初回はAKB48を卒業したばかりの小嶋陽菜さんをピックアップ。長年“会いに行けるアイドル”として男性ファンを魅了し続ける一方で、雑誌で活躍する彼女の美貌とマシュマロボディは多くの女性たちの憧れでした。男性からも女性からも支持され多くのファンを魅了できる、そんな小嶋陽菜さんが秘めている力とは……?
ブームに流されず冷静さを忘れない、究極の大人マイペース力
彼女にあってほかのAKBメンバーにない資質、その最たるものが客観性であるように思います。自分を出さなければ生き残れない芸能の世界において、なぜか彼女だけは常にどこか別の世界からAKBを見ているような印象がありました。グループの中心メンバーでありながら、たった一人力が抜けたように冷静でおっとりしていて、爆発的な人気の渦中にいても決して舞い上がる姿を見せません。
そんな彼女はゆるふわでマイペースと称されるようですが、それだけでトップアイドルになれるはずがなく、小嶋さんは昔から俯瞰して物事を見定める力に長けた大人の女性であったことがうかがえます。
努力を努力と思わない、鈍感力
気の抜けたイメージが強い小嶋さんでも、あれだけたくさんの歌や踊りを覚えることができる以上はそれなりの努力をしているはずです。しかし彼女は周囲に必死な姿をほとんど見せず、陰で努力していることを隠している様子すらありません。このように「努力を努力と思わない人」は、まわりがつらく苦しい状況に耐え忍んでいるときにも一人安定した成果を上げ続けることができます。
彼女の場合、不眠不休でほぼすべてのプロデュースを請け負った卒業イベントでさえ、非常に淡々と作業をこなしているようでした。ドキュメンタリー番組で見た限りでは一時緊張感漂う場面もありましたが、彼女は最後まで他メンバーの卒業時とは比較にならないほどのフラットな精神状態を保っています。小嶋さんの醸し出すゆるさとは、努力も苦としない天性の鈍さのことなのかも知れません。
変化せずに進化する、自己プロデュース力
同期のアイドルたちが次々と卒業し新しい分野へ進むなかで、10年以上という長い期間グループにとどまり続けた小嶋さんはとてもまれな存在でした。雑誌のモデルやCMの仕事も増えてとっくに卒業していい時期でも、彼女はAKBを辞めませんでした。なぜだったのでしょう? それは彼女が変化せずして進化できる、特異な才能の持ち主だからではないかと思います。
環境を変えることで自分を進化させるのは容易なことですが、自分以外の条件を変えずに思い通りの成長を続けることは、かなりの自己プロデュース力がなければできません。小嶋さんは自身が持つずば抜けた客観性と鈍感力を生かして、男性からも女性からも憧れられるアイドル像を独自に作り上げていったのです。