『ひるなかの流星』~実写映画も話題! 初恋が動き出す! 生徒×先生×同級生のピュアなラブストーリー~【NO COMIC NO LIFE!! -4-】
マンガ大好き、あんどうまみがオススメのマンガをご紹介します。先月、実写映画も公開された大人気の少女漫画『ひるなかの流星』(集英社、やまもり三香)をピックアップ!
はじめての恋が動き出す!
両親の海外転勤により、叔父を頼りに田舎から上京してきた「すずめ」。上京初日に迷ったすずめを助けてくれたのは、転校先の担任教師「獅子尾」だった。獅子尾の優しさに触れ、すずめは初めての恋をする。
初恋や慣れない東京に戸惑いながらも、持ち前のまっすぐさで向かっていくすずめ。少しずつ惹かれあうすずめと獅子尾だけれど、先生と生徒という関係が二人の邪魔をする。
そんなすずめの目に自分が映ればいいのに……と願う隣の席の男子「馬村」。馬村にずっと片思いをしているクラスメイトの「ゆゆか」。
「あの時の星のように
手に入らないとわかっていても
ただ ひかれてしまう」(1巻 day.7)
「先生」だから、「生徒」だから、「ほかに好きな人」がいるから……。
大好きだけど届かない、それでも手を伸ばさずにはいられない。傷ついても泣いても、それでもとまらない思い。登場人物それぞれの思いに共感せずにはいられない、青春初恋ストーリーです。
初恋の切なさと喜びと
「人の心どころか 自分の心でさえ
願う方向には流れてゆかないじゃないか」(2巻 day.12)
獅子尾の元カノに嫉妬したり。本当の気持ちを言えずに飲み込んだり。馬村の気持ちに戸惑ったり。苦しくてツラくて、もどかしくてたまらない。
「みつけて笑いかけてくれることが
こんなに うれしいこと
今日はじめて しったんだ」(5巻 day.32)
でも、微笑みかけてくれるだけでこんなにも嬉しい。手をつなぐだけで心が踊る。自分に向けられた言葉・表情……そのひとつひとつが宝物になっていく。
そんな恋の切なさや喜びを知っていくすずめ。乙女心をくすぐる描写の数々に、すずめと一緒にときめくこと間違いありません……!
獅子尾と馬村、あなたはどっち!?
どうしてこんなにキュンキュンしてしまうのか……。それは獅子尾も馬村もどちらもかっこいいから!
面倒見がよくて誰に対しても優しいけれど、だからこそ本心が見えにくい獅子尾。ポーカーフェイスを崩さず一線を引いて大人でいようとするくせに、肝心なところで自制がきかない。そのずるさや弱さに「このやろう」と思いつつも、心がくすぐられてしまう……!
「お前 俺のことすきになればいいのに」(3巻 day.18)
女子が苦手で口も悪くて態度も悪い。でも好きな子にだけ見せる笑顔が破壊力抜群の馬村。不器用な優しさとまっすぐな言葉にときめかずにはいられない……!
もちろん二人ともイケメンです。ぱっちり二重の黒髪イケメン・獅子尾に、すっきり目元のアーバン塩顔イケメン・馬村。見た目も中身もまったく違う、それぞれ魅力的な二人。こんな担任とクラスメイトが欲しかった……!
ちなみに私は馬村派です! でも、そのずるさと弱さに共感してしまうのは獅子尾……! あなたの好みはどっちだ!?
魅力的な登場人物が織り成す、流れ星のようにはかなく美しい初恋物語『ひるなかの流星』。実写映画と合わせて原作漫画もぜひチェックしてみてください!
▽ 『ひるなかの流星』やまもり三香
集英社『別冊マーガレット』にて2011年から2014年にかけて連載
単行本は全13巻
2017年3月に永野芽郁 主演の実写映画が公開