【パリジェンヌにきく】ファッションを上手に楽しむ日本人女性。「自分らしさ」の開花でもっと美しくなる!
あなたは自分の魅力を十分に把握していますか? 流行のファッションを追いかけ、男子ウケ目線のメイクをする。――もちろんそれもOKです。でも、もっと自分をより深く知れば、あなた独自の魅力が開花します。流行=多数決を支持しなくても大丈夫。あなたはあなただけの美しさをもうすでにもっているのだから。
自分の価値は、ひとつのブランド
今回は、生粋のパリジェンヌで福井県在住のデザイナー、ヴィルジニ・ルフェーヴルさんに「個性を表現するために必要なこと」についてうかがいました。自身のブランドを確立し、ショップ経営者の顔を持ちながら、デザイナー講師としても活躍中の彼女。同時に1児の母でもあります。
感性を仕事で存分に発揮し、女としての幸せも手に入れ、身のこなしだって常にエレガント……。彼女がそうして、輝いているのは「ありのままの自分」を大切にしているからこそ。そんな彼女の目を通して、個性をどう表現するか? ファッションを軸に考えてみましょう。
私たち、日本人固有の美意識とは?
Q: 日本という国に魅せられたワケはなんですか?
ルフェーヴルさん(以下、ルフェーヴル): YOJI YAMAMOTOやコム・デ・ギャルソンに魅せられたのが最初です。「黒の衝撃」で当時世界を席巻した日本に、いつか訪れてみたいと強く思っていました。
Q: 日本人女性の固有の美しさや、魅力とはなんでしょうか?
ルフェーヴル: とても女性的で、繊細で上品ですよね。優美だったり、洗練された細かな仕上げなどの小さな部分にも敏感です。欧米のモードスタイルを取り入れながら、仕事やプライベートなど場面も考慮し、楽しんで服を選んでいますね。
ルフェーヴル: ときおり他人の目を気にしすぎて、大胆なカラーやボリューム感の出るものを敬遠しがちな印象も。一方で、友だちのアドバイスなどでいちどその気になれば、勇気をもって新しいものにチャレンジしようとする様子からはファッションを楽しむ!」という意欲をとても感じます。
自己表現のツール、ファッションとコミュニケーションの関係
Q: 洋服が着る人に与える効果とはなんでしょうか?
ルフェーヴル: 生地から洋服を生み出すことは、人を惹きつける魂を込め、身につけた人に自信を与える役目を持たせること。その人の“切り札”とも呼べる魅力をより一層際立たせ、欠点を和らげることがわたしの使命です。新鮮な要素を日本人女性に向けてどう発信するか? いつも考えます。
Q:なにをどう着こなすか? 服を選ぶ側として、その選択も大事ですね?
着心地の良さと、自信を与えてくれる服を吟味すると、その人のパーソナリティを引き立てます。大切に選んだ服は大胆さや勇気さえも与えてくれる、信頼のおける優しい恋人のような存在とも言えます。
どんな自分でいたいか? はファッションに現れる
Q: 自分の長所や魅力を積極的にアピールすることは、日本人が少し苦手な分野です。なにか秘訣はありますか?
ルフェーヴル: お気に入りの洋服を着ることで、気分が良くなると会話も弾みますよね。スムーズな会話や信頼関係を作るのに、相手がどうであれ、自分の温かく柔らかいまなざしを向けることは大切ですね。
Q:心地よい会話を心掛ける優しさや寛容さが相手に伝われば、アピールせずとも印象つけられるということですね?
ルフェーヴル: コントロールしたいとか、嫌われないように、とか考えすぎずに、自分の心が感じることを素直にファッションや会話で表現することこそ、自分らしさという魅力ですね。
▽ Virginie Lefevre
パリ生まれ。ルイ・ヴィトン、シャルル・ジョルダン、KENZOでデザイナー経験を積んだ後、2001年、エスモードの教師として来日。2006年自身のブランド「Viruxiny(ヴィルクシニィー)」と、アトリエショップ・ 7amour (セットアムール)を福井県内でスタート。
▽ 7amour:http://7amour.jp
▽ ブログ:http://ameblo.jp/7amour