渡辺早織@cinema 今月要チェックの映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」
こんにちは、渡辺早織(@w_saori)です。小さい頃、きっと誰しも1度は目にしたことがある「星の王子さま」。星の王子さまときくと、ブロンドの髪に緑色の服を着た王子さまのあのやさしくやわらかい絵がすぐにぱっと頭に浮かんできませんか? 知らない人はいないほどとっても有名で世界から愛されている絵本ですよね。
子どもの頃の私が内容をしっかり理解していたかはわかりませんが、それでも大好きだった記憶があります。その星の王子さまがなんと今年の秋に映画化されるのです!
ということはあのかわいい絵が映像で見られる!? どんな感じになるんだろうとワクワクしていたら、なんといい意味で期待を裏切られることになったのです!
「リトルプリンス 星の王子さまと私」
当然、主人公は、あの星の王子さまだろうと思っていましたが……実は、そこがまず違う!!
主人公は、星の王子さまを知らない現代を生きる女の子。そしてCGのアニメで黒髪のかわいい女の子です。では、星の王子さまはいったいどこに!?
あの絵本の王子さまは、人形を少しずつ動かして映像にするストップモーションで命を吹き込まれていました。つまり2つの物語が異なる映像方法で進行していくのです。
CGとストップモーションがおりかさなったこの映画は、新しくも懐かしくも感じる不思議で心地の良い世界に連れて行ってくれるでしょう。
あらすじ
いま、9歳の女の子が、星の王子さまに会いに行く――。
良い学校に入るため、友だちもつくらず勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子。名門校の学区内に引っ越してきたが、隣には風変わりなおじいさんが住んでいた。ある日、隣から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこに書かれていたのは、小さな王子の物語。話の続きが知りたくてたまらず、女の子は隣家を訪ねた。王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、二人はかけがえのない友だちになっていく。しかし、ある日、おじいさんが病に倒れてしまう。女の子は、もう一度王子に会いたいと言っていた彼のために、プロペラ機に乗って、王子を探す旅に出た――。
最初はお母さんの期待にこたえるために完璧に勉強をして日々のタスクをこなしていた女の子だが、どこか子どもらしさを忘れているようだった。しかし、隣のおじいさんと出会うことでどんどん等身大の子どもの姿になっていく。
その女の子の感情の変化にどんどんひきこまれて見ている自分まで童心にかえっていくようでした。
ストップモーションが美しい
そしてこの映画の見どころは、ずばりストップモーション!! あの絵本のタッチのままで王子さまが動いている! 目にした時は、わぁっと感動しました。砂漠や、花園などは紙で作られているのですが、最初の砂漠のシーンはそれが紙だと気づかないほどとても精巧です。
しかし見ていくうちにその紙の繊細でそして温かみのある素材感だからこそ、この物語にマッチしているのだと気づきます。
実は日本テレビ「ZIP!」でカナダの製作現場を訪れたのですが、これが実際に使用された人形たちです。
重なる紙1枚1枚は小さくそしてとても細かい。これを少しずつ動かしてつなげていったと思うと……いかに大変だったかがうかがえますね。
友だちや、大切な人、これを読みきかせてくれた家族と観るのもおすすめです。気になった方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!
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