本好き図書館好き必見! つまらない本しか置いてない不思議な『ツクツク図書館』の世界をのぞいてみませんか?

皆さん、「本」はお好きですか? 筆者は大好きです。ライターになる前は、図書館でアルバイトする日々を送っていました。本にかこまれた環境で働けるのは、本好きにとっては嬉しいことです。が当然「館内で好きな本が読める」わけではありません。しかし!
今回ご紹介したい『ツクツク図書館』という本のなかでは「ただ本をよむこと」が仕事という、図書館職員を募集しておりました。うらやましい! でも、どうやらその図書館にはワケがあるようで……。今回は、魔法のような図書館の物語をご紹介いたします。
『ツクツク図書館』(紺野キリフキ/ダ・ヴィンチ編集部)

この物語の舞台である「ツクツク図書館」は、じつはつまらない本しか置いていない図書館です。おもしろいのは最初の出だしだけで、図書館に置いてある本は「運び屋」という“つまらない本を選ぶプロ”が腕によりをかけて選んでいます。そこにある秋、とても寒がりのひとりの着ぶくれ女が「職員募集」の張り紙を見てやってきます。無事に採用されたものの、彼女は「ただ本を読む」仕事でさえも、まじめにとり組まず、わがまま放題……。しかし、図書館には一冊だけ、まだ誰も読んだことがない、世界で最高におもしろい「伝説の本」があるときいて、彼女は目の色を変えるのです。
魅力的なお部屋がたくさん!

ツクツク図書館には、たくさんの部屋があります。部屋には「魅惑的な一文からはじまる小説の部屋」「積ん読の部屋」など、ひとつひとつ名前がついています。蔵書を管理するのは「戻し屋ちゃん」と言われる幼稚園児の女の子。しかも本には「オス」と「メス」があるらしく「子どもにはまだ早い部屋」では、ふたつをうまく組みあわせれば、新しい本が生まれることもあるそうです!
着ぶくれ女はそこに外部の本を持ちこみ、おもしろい本を作ろうと画策したりもします。図書館には、ほかにも何語だって読める「語学屋」や、本を読む猫、やさしい雇われ館長など、さまざまな変わった人々が働いています。着ぶくれ女がきてからというもの、利用者が滅多にこない図書館は、徐々に変わりはじめるのですが……はたして彼女は「伝説の本」を見つけることができるのでしょうか?
つまらない本しか置いていない「ツクツク図書館」ですが、本書は最高におもしろいです! 残り少ない夏、魔法のような不思議な図書館に迷いこんでみるのも楽しいかもしれません。
それにしても「つまらない本」って、どれだけつまらないのか、非常に気になるところです……。よかったら、読んでみてくださいね。
コラム
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