『ZIP!』加藤ゆりさんに聞く! LINEスタンプの作り方&バイタリティに富む生き方とは!? インタビュー! 【後編】
こんにちは、渡辺早織(@w_saori)です。
さて、インタビュー【前編】は楽しんでいただけたでしょうか。
「ZIP!」などテレビでおなじみのレポーター加藤ゆりさんに聞くLINEスタンプ制作秘話、【後編】のスタートです!
LINEスタンプを作るうえで役に立ったサービスは?
ゆり: はじめてLINEスタンプを作ったときは勝手がわからなかったから、「LINEスタンプシミュレータ」というサービスを使ったよ。
ゆり: 実際にスタンプを押すとどうなるかをシミュレーションしてくれます。
最後にスタンプを販売するには!?
ゆり: 専用のページ、LINEのアカウントがあれば誰でも作れる「マイページ」にサインインをして、素材をアップロードして、審査が通れば販売となります。イラストさえ描けてしまえばこのシステム自体は簡単です。
審査ってどんな感じ?
ゆり: 私も一回目は何度かリジェクトされたの。サイズが小さすぎたり、背景にゴミが残っていたりして、何度かなおして再提出したよ。
あとは、適切じゃない表現がある場合はひっかかることもあるみたい。
実際に販売されてみてどうでしたか?
ゆり: 1作目「姉・トラ子」が出たあとに、「もっとああすればよかった、こうすればよかった」っていうのが溢れ出てきて、それを2作目「姉・トラ子2」に反映してこれはああだなこうだなってまた考えて、こだわるときりがなくなっちゃう……!
渡辺: ただでさえ絵をたくさん描くって大変なのに、それでもすぐに次はこうしようと考えているのがすごい。
ゆり: なんか、1個目のまま終われないって思った。アップした瞬間とかは「本当にいいのできた!」って自己満足満載っていう感じなんだけど……。どうもできあがって実際にスタンプを使ってみると、意外と使えるシチュエーションがないということが発覚して、これいつ使ったらいいんだろうって。
ちなみにゆりちゃんが一番使うのは?
ゆり: 「ブリッジ」!
渡辺: これも、けっこうシチュエーションに悩みそう!
ゆり: 「どやっ」ていう感じでもないんだけど、なんか勢いをつけたいときに使ってるよ!
渡辺: 言葉で説明しすぎないスタンプこそ使う人のセンスが光りそうだね!
ゆり: 「姉・トラ子2」では、ぎょってやつ。
渡辺: この大げさすぎない、なんとも言えない表情、好きです!
そんなゆりちゃん、第3段のスタンプももしかして製作中?
ゆり: 第3段はいったんトラ子はおやすみしようと思っていて、みどりちゃんっていう女の子をひたすら描いていたの。
渡辺: ゆりちゃんのインスタ(@okakiyuri)で登場する子だ!
ゆり: でも、帽子と頭のサイズがおかしいことに気づいてしまって……。
本当はトラ子にもみどりちゃんにもいろいろなポーズをとらせてあげたいのだけど、もともとそんな絵がうまいわけじゃないから、上手に形がとれなくて。
そしたらストイックになってしまって、いったんスタンプ制作は中断して今はデッサン教室に通ってるの。
ゆり: こんな感じでりんごとか描いてるよ。
渡辺: すご!! 美大通ってた? ってくらい完成度が高い!!
ゆり:いやいや、全然すごくないんだけど、絵を描いていると没頭できるの。私自身、最近気がついたけどこうやってひたすら絵を描くのとかすごく好きなんだなぁって。やっぱり画力がないから思い通りに描けないのが悔しいけど、先生に教えてもらいながら描けるようになっていくのがすごく楽しい!
ストイックなゆりちゃんだからこそ、今後どうなっていくのか未知数だね!!
ゆり: LINEのスタンプはゆるいのもいいという文化があるから私も気軽に作れたし、楽しかったけど……これからはどうなるんだろうね!? 今はいろいろ描けるように、自分の描ける幅を広げていきたい。本当にどこを目指しているかわからないんだけど……。でも純粋にそう思っているかな。
渡辺: でも大人になってからこうやって自分の「好き」に気づけるっていうのは幸せじゃない?
ゆり: うん、それはすごく幸せだと思う。今までもたくさん習いごとはしてきたけど、あまり続いていなくて。そんななかで没頭できるものを見つけたいな、という気持ちがあったから、それがお絵かきだったのかっていうことに自分でもびっくりしてる。
ゆりちゃんのこのバイタリティはどこからきてる?
ゆり: 自分ではバイタリティがあるとは思ってないのだけど、集中している状態が好きなのかな。仕事もそうだし、絵もそうだし、のめり込んで本を読んでる時間も好き。なんでもかんでも興味があるわけではないから、本当に集中したいというものに出会えたのはとてもラッキーだと思う。
大人になってから「好き」を見つけるにはどうすればいいと思う!?
ゆり: 月並みなことだけど「とりあえず、やってみる」というのは大きいと思うかな。今までいろいろなお稽古をして、ある程度は続くものと、一回で行かなくなっちゃうものとあったけど好きかどうかは1番自分がわかることだと思うから。なんでも1回はやってみるようにしているよ。
ゆり: それで違うなって思ったら別に無理して続ける必要もなく、これは違ったんだなってドライに考えて、次また楽しそうと思うことをやったらいいんじゃないかなって思ってます。
ゆり: 私はけっこうめんどうくさがりだから、最初の一歩が意外と出にくいの。年を重ねるといろいろなことを先に考えちゃうから一歩が出にくくなる。仕事でも趣味でもなんでもだけど。でも、二十歳のときよりも学んだからこそ、踏み出せる一歩もあると思うからもっと気軽になんでもやってみるっていうのはいいんじゃないかなと思って。
ゆり: 自分自身に対しても本当にめんどうくさがりだっていうことを自覚しているからこそ、気をつけないとなって思ってる。せっかく楽しいことが待っていたかもしれないのにそこに出会わないまま終わってしまうっていうのはもったいないから。
ゆり: そもそも、スタンプを作りはじめたお絵かきも、友達がお絵かきしようって言ったその一言がきっかけだしね。誰かに誘ってもらったことが、これ楽しい! と思うこともけっこうあると思うから、そういうお誘いとか行ってみるっていうのもありじゃないかなと思っているよ。
好きなことについて喋っているゆりちゃんはとてもキラキラと輝いていました。好きなことにストイックなゆりちゃんだからこそこれからすごいことをするんじゃないか!? と、とても楽しみで気になるのです。
これからも、ゆりちゃんとトラ子の動向を追いかけていくぞ!
▽ 加藤ゆり
Instagram:@okakiyuri