読書の秋! 食のプロが30代女性におススメする「おいしい本」 【前編】
こんにちは! フードコーディネーターの國塩亜矢子です。仕事がら、秋といえば断然「食欲の秋」の筆者ですが、読書は昔から大好き。
そこで今回は秋の夜長のおともにおススメの「おいしい本」をいくつかご紹介したいと思います!
読書のススメ
本のなかに描かれる世界を文字を追いながら頭のなかでイメージしていると、まるで旅に出たり映画を観たり、ときには恋をしているかのような感覚に陥りますよね。ただ活字を追うだけの「読書」という行為がもたらしてくれる非日常の世界は無限大。これぞ読書の醍醐味!
社会人になって仕事をはじめると、どうしても仕事関係の専門書やビジネス書ばかりを読んでしまいがち。でもときには仕事とまったく関係のない本を読むことも大切。気分転換になりますし、意外と仕事や暮らしに役立ついいアイデアが湧いてきたりするものです。
「最近本を読んでいない」「気付けばビジネス書ばかり読んでいる」という方はぜひ、普段あまり読まないようなジャンルの本にも手を伸ばしてみませんか?
読み進めるうちにお腹が空いちゃう……?
読書の秋は食欲の秋! ということで今回は「食」に関する厳選図書を何冊かご紹介したいと思います。食べることが好き、料理が好きという人にはモチロン、そうでない人にもぜひ読んでほしい本ばかり。さぁ、読書でまだ見ぬ新しい世界に飛びこんでみましょう!
独特の世界観に一瞬でとりこに!
『チーズと塩と豆と』(集英社文庫)著者・角田光代、井上荒野、森絵都、江国香織
イタリア・スペイン・フランス・ポルトガルを舞台に、4人の直木賞作家たちが「食」をベースにしたさまざまな物語を描いた作品集。さまざまな生き様の主人公たちが、家族・友達・恋人と一緒に笑いながら、ときには泣きながら囲む食卓。暮らしの基本、人生で一番大切なことについて考えを巡らせる味わい深い一冊です。
『今日もごちそうさまでした』(新潮文庫)著書・角田光代
「対岸の彼女」や「present」などが有名な角田光代さん。独特の世界観で描かれる、深く美しい世界は、読む人の心を一瞬でとりこにします。
そんな角田さん、著書には「食」にまつわるものも意外と多いんです。この本はおもしろおかしく、日々の食卓に登場する食材や料理について書かれたエッセイ。各章のタイトルがどれもおもしろくて目次をみているだけで楽しくなります。まさに食欲の秋にピッタリ!
映画も料理も恋しくなる!
『シネマ食堂』(朝日新聞出版)著者・飯島奈美
『かもめ食堂』や『めがね』などの大人気映画をはじめ、ドラマやCMで大活躍中の大人気フードスタイリストと言えば飯島奈美さん。きどらないフードスタイリング、温度感まで伝わってくる料理のかずかずにファンも多いですよね。もちろん筆者もそのひとり。
この本は、国内外問わず人気のかずかずの映画に登場する料理やお菓子に焦点をあて、飯島さんがオリジナルで作成されたレシピが映画のワンシーンのように素敵な料理写真とともに紹介されている一冊です。
『かもめ食堂』に出てくる「おにぎり」、『レミーの美味しいレストラン』に出てくる「ラタトゥイユ」、『ノッティングヒルの恋人』に登場する「ブラウニー」、『アメリ』に出てくる「クレームブリュレ」……などなど、おいしそうなレシピが満載。映画を借りてきて、そのあとに料理を作りたくなること間違いなし!?
【後編】に続く。