悩める人必読! 独自の「立ち回りかた」を身につけよう。『35点男の立ち回り術』レビュー
皆さんは、人やコミュニケーションは得意ですか? 筆者は苦手です。飲み会の前日は胃が痛くて眠れなくなるほど、人づきあいが苦手です。何年もまえに注意されたこともいまだに覚えているし、「もっと上手く立ちまわれたらな……」と思うことがたくさんあります。
『35点男の立ち回り術』(田村淳/日経BP社)で「人づきあいの極意」を学ぶ!
今回ご紹介したい『35点男の立ち回り術』という本は、多彩なジャンルのMCを務めるロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが悩める若者や社会人にむけて、自身の「人づきあいの極意」を書いたものです。立ちまわるなんてなんだかずる賢い? いえいえ、そんなことありません。人をおとしめることさえしなければ「このテクニックは覚えておいたほうがずいぶん生きやすくなるだろうな」と思うことが、本書にはたくさん書かれています。それでは、その中から少しだけご紹介したいと思います。
35点の男だと自覚して立ち回りはじめた
本書の著者である淳さんは、みずからを「100点満点で35点の人間」だと言います。「特に抜きんでた才能があるわけじゃないし、大卒でもない。身長も低い、顔もハンサムじゃない……」そのため、35点から5点でも多く「加点」していくために、どう立ち回って生きていくかを考えたのだそうです。その「立ち回り術」を見つけるきっかけになったのは、「一緒にいて楽しくない」と女の子にフラれた経験や、いじめられたりいじめられっこを助ける役割をになっていた経験だそうです。自分から「個」をうまく消し、協調性に特化して生きてきた人生は、目をみはるものがありました……!
徹底的に観察して結果にみちびく
「常日頃からリストラされないように立ち回る方法」「人の輪を広げるためのネットでの立ち回り術」「うまく怒られるための立ち回り術」など、本書では努力しだいで今すぐ実践できそうな立ち回り術がたくさん紹介されています。困難な状況に直面したら、徹底してあたりをじっくり観察しまわりの声をきき冷静に対応してのぞんでいる結果へとみちびく……。その方法を知り実践すれば、みずからの心を必要以上に疲弊させる必要がなくなります。また敵がきたときにも「チャンスだ!」と思い堂々と立ち向かえる勇気を与えてくれるはず。
誰かを利用するのではなくともに感動する関係を作りあげ、楽しんでみずからに加点していく方法を身につけることは、社会生活でも恋愛でも家族関係でもきっと役にたつはず! 怒られるのが苦手なかたや、コミュニケーションが苦手なかたには特におすすめです。よかったらあなたも本を読んで「立ち回り術」を身につけてみてくださいね。