30歳から心機一転、人生を立て直す! 『「結婚」を手放したらかえってラクになりました』レビュー

2015.07.22

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

私事で恐縮ですが、アラサー独身の筆者が、今一番、人生で手放したくないな……と思っていることが「結婚」です。今ちょうど、同年代の友人たちの結婚ラッシュということもあり、むやみに焦ってしまったり、両親を安心させてあげられなくて申し訳ないと感じたり、将来的には子どもも産みたいけれど、年齢的にはどうなのかしら……? と、日々色々な不安が頭をかけめぐり、ため息をついています。
しかし、「結婚」というのは、すんなりできるものでもないみたいです。今回ご紹介したい本は、そんな不安でいっぱいのアラサー女子の心を、少しラクにしてくれる『「結婚」を手放したらかえってラクになりました』(カタノトモコ/KADOKAWA/メディアファクトリー)というコミックエッセイです。「結婚」について、不安を抱えている皆さん、必見です!


『「結婚」を手放したらかえってラクになりました』(カタノトモコ/KADOKAWA/メディアファクトリー)

この漫画の主人公である、イラストレーターをされている作者のカタノトモコさんは、4年付き合い、同棲もしており、結婚を考えていた彼と30歳を迎えてすぐに破局。「30歳をすぎて人生の迷子になるなんて……」と呆然とした彼女は、一人、上京することを決意します。
周囲はどんどん結婚して行くのに、中々プロポーズしてくれない彼との不安に押しつぶされそうな毎日に別れを告げ、いざ、東京へ向かいます!

東京で新たに見えた、大切なこと。

東京でカタノさんは、イラストレーターの仕事を引き続き頑張ります。東京には色々な人が集まるので、未婚でも何か言う人はおらず、結婚のことを考えなくて良いのは、すごく楽だったそうです。しかし時々、絶望感に襲われることもあり、婚活をしようか迷ったり、親に花嫁姿を見せてあげられないことを、悩まれることもあったのだとか……。

ですが、その後は自分の幸せは自分で見つけよう! と、挑戦してみたかったリコーダーを始めたり、自分のことをありのままに見つめ直して、誰に言い訳もすることもなく、前向きに人生を歩まれていたのがとても印象的でした。考えてみると「親や世間体のため」に結婚するわけではないですよね。毎日を生き生き楽しくすごしている自分自身を見てくれて、それを「素敵だな」と思ってくれる人と、一緒に生きて行きたいな! とお互いが思えるタイミングで、結婚するのが一番幸せなのかもしれません。だから今、焦らなくても大丈夫! と、優しく背中を押してくれる本でした。良かったら、読んでみて下さいね。

2015.07.22

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

記事を書いたのはこの人

Avatar photo

Written by さゆ

87年生まれのフリーライター。 本とワンコとカフェが大好きです。 いつでもアワアワしています。 ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子