フランス・パリジェンヌに聞く! ~日本女性のここがダサイ!?~
ボンジュール、淑女の皆さま! さて突然ですが、日本の女性はオシャレで美人ばかりですよね。しかしそれは、世界の女性から見てもそうなのでしょうか。今回はフランスと日本のハーフでパリ在住のマリーヌさんから、日本女性に対して思う正直な印象をうかがってまいりました。「パリを美しくする要素の一つ」とまで称されるパリジェンヌは、どんな風にその美しさを磨いているのでしょうか。○○に聞く! シリーズ第9弾、どうぞお楽しみください。
何が好きで、何が似合うのか
今巷では、ジェニファー・L・スコットさんによる『フランス人は10着しか服を持たない』という本が評判です。マリーヌさんによると、(10着はオーバーだけれど)言いたいことはとてもよく分かるのだそう。
マリーヌさん:「流行りのファッションを追いかけることが楽しいのは分かるわ。だけど、それを乗せるためのベースは人それぞれ違うものでしょう? みんながみんな同じビジュアルになるのは正直ダサイし、違和感がある。パリジェンヌたちは、自分だけの定番(=個性)を知っているよ。これだ! って思うベストなものが自分を綺麗に見せてくれるから、流行りものをゴチャゴチャ身に付けたりしないの」
▽ マリーヌさんの言葉をきいて、筆者は先月のショッピングを思い出しました。あぁ、どうして安くて可愛いというだけの理由で、似合わないものを買ってしまったんだろう……。何が好きなのか、何が似合うのか。どんな風に見せたくて、どんな気持ちでいたいのか。素敵なものを必要なぶんだけ持つパリジェンヌに習って、私たちも自分自身に向き合い問い掛けてみましょう。
猫背と不機嫌顔はブスをつくる
パリジェンヌがなぜ美しく見えるのか――。それは自分の魅力のありどころを理解しているからと、マリーヌさんは言います。上記であげたファッションをはじめ、メイク・姿勢・仕草や表情なども、何が自分にぴったりなのかを分かっているからこそ、ぶれない美しさがあるのです。
マリーヌさん:「例えば私は周りのフランス人よりも肌が黄色いから、ゴールド系のアクセサリーが映える。目の彫りはそんなに深くないから、パーティーメイクを間違えるとただケバいだけになる。失敗を繰り返しながら、本音で語れる友人たちにアドバイスをもらいながら、探っていくの。そしてベストなものはそれぞれ個人で違うけれど、確実に全ての女性に共通して言えることがある。それはズバリ、猫背と不機嫌顔は誰にも似合わないってこと」
▽ パリジェンヌたちは背筋を伸ばし、街を闊歩します。愛犬と散歩中のパリジェンヌたちは、皆幸せそうな充実顔です。日本女性にももちろん言えることで、つい猫背になってしまったりつい口角が下がってしまう人は要注意。脳科学的にも、美人を見たときと笑顔を見たときの脳反応は近いと言われています。姿勢良く凛とした立ち居振舞いと笑顔で、印象美人になれるかもしれません。
飾りつけるのではなく引き算の美しさで勝負できるのは、丁寧な生活と自信の表れ。シンプルビューティーなパリジェンヌの生き方は、私たちにとってとても勉強になりますね。