お上品? 陰湿? 秘密の花園、女子校の実態をさぐれ! 後編
小・中・高と女子校育ちの筆者が送る「女子校あるある」第2弾!
今回も、疑惑に満ちた女子校の実態を探っていきましょう!
▽ 前編はコチラ
彼氏は文化祭でゲット!
筆者の学校では制服での一切の寄り道が禁止されており、制服デートなんてものは夢のまた夢……。そもそも相手がいません。
なにがなんでも彼氏が欲しい! という生徒たちは秋、そわそわしてきます。そう、文化祭の季節! どの学校の文化祭にどんな服装でいくかを相談し始めるのです。当時は学生ブランド「EAST BOY」が流行っていて、スカートやワイシャツ、リボンを買い揃えてそれぞれ意気揚々と出かけていました。ポイントは靴下とカバンは、学校のマークが入った規定のものを身につけていくこと。わざわざ校則を破ってまで、ダサいジャンパースカートで行くことはないけれど、女子校アピールは忘れない女心がかわいいですね。心配しなくても、明らかに慣れていない「おシャレ制服風」の着こなしで一見して女子校からきたとわかるのですが……。
全員男化現象
あるとき、新卒で23歳の男性教員が新任として赴任してきました。とても珍しいことで生徒たちもざわつき、ファンクラブもできました。ずっと共学・男兄弟の中で育ったその教員もどこかで女子校に夢を抱いていたかもしれません。そんな彼が4月末にはやくも漏らした本音。それは、「学生のとき、この学校の周りをトレーニングで走っていて。高い塀の向こうはどんな花園なんだろうと友人と言っていたのだけど……現実は凄いな」。
それは驚いたことでしょう。短パン履いてるから大丈夫~! とスカートを仰いで暑さをしのいだり、芸人も真っ青なほど自分を捨てて笑いを取りに行く生徒の多いこと多いこと。運動会や球技大会はガチで勝ちに行き、応援も必死。極めつけに男性教員の前での着替えもなんのそので、先生の方が「ちょっと今でてくから待ってくれ!!」と慌てて教室を出るほどでした。それを逆手にとって、体育の後の授業が男性教員の授業のときは異常なまでにゆっくり着替えるといういたずらをすることも。
また、重い物を運ぶときなども自分たちだけでこなさなくてはいけないので逞しさはピカイチ。頼ることを知りません。女性としての特権が使えるのは、生理痛で保健室に駆け込むときくらいでしょうか。故に、見かけがどんなに女の子らしい子も悲しいかな中身は大抵男化してしまうのです。
全校生徒が姉妹
小・中・高と同じ学校ですごしていると、どの学年にも知り合いや仲良しができます。姉妹で通学している生徒からは他学年の詳しい情報も得られるので、接触がない先輩・後輩に親近感を持つことも。名前と顔さえ一致していればまるで姉妹のような関係になります。在学中は話したこともなかった先輩が、卒業後にばったり遭遇したときに「○○さんだよね! 元気? お姉さんも元気?」と家族構成まで覚えていてくれて声をかけてくださったり、卒業後に母校に帰れば、定年を迎えない限り常に同じ教員が勤務しているので学校全体が大きな家族。とても温かな心の拠り所です。
そんなわけで、Facebookもみるみるうちに人数が膨らんでいくので高校までの知り合いだけですぐに150人ほどは超えます。知らない人からは、フレンドが多くないと気がすまないメンヘラ系なの……? と誤解を受けることも。
2回にわたりご紹介してきた「女子校あるある」、いかがでしたか?
女社会は怖い、というのはあながち間違ってはいないと思いますが、男性が完全に排除された女子校の怖さはまたまったく違うところにあります……。筆者にとって、女子校でアツい仲間と濃密な青春を過ごせたことは生涯の宝。
今回までで少しでも、女子校の怖いほどの楽しさが伝わったら幸いです。