渡辺早織@cinema 今月の面白すぎる映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
こんにちは、渡辺早織(@w_saori)です。
みなさん、最近観た中で面白い映画はなんでしたか?
このコラムを読んでくれている方が一体どんな映画を観にいってどんな映画を面白いと感じるのかとても興味があります。
ですので、よければTwitter @w_saori宛てに教えてください!
最近私が面白いと感じたのはこの映画。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
です。
私、世界史が大好きなのですが、イギリス政府が50年以上隠し続けたいわゆる国家の最重要機密事項が時を経て明かされ映画化されたこちらの映画なんです。
同じように国家の秘密が暴露された映画で大好きな『アルゴ』のようにぞわ~っとしたんです。
とにかく震えます。
なんだよ世界って知らないことだらけだなと思う瞬間にしびれちゃうんです。
今注目のベネディクト・カンバーバッチさんが主演をやっているということが理由で観たのですが、それ以上にもうそのストーリーに釘付けでした。
また、こちらはアカデミー賞でも脚色賞をとっているお墨付きの映画。
少しでも気になっているなら絶対に観た方がいいと思います。
あらすじ
1939年、イギリスがヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が開幕。
天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、英国政府の機密作戦に参加し、ドイツ軍の誇る暗号エニグマ解読に挑むことになる。エニグマが“世界最強”と言われる理由は、その組み合わせの数にあった。暗号のパターン数は、10人の人間が1日24時間働き続けても、全組合せを調べ終わるまでに2000万年かかるというのだ――!
暗号解読のために集められたのは、チェスの英国チャンピオンや言語学者など6人の天才たち。
MI6のもと、チームは暗号文を分析するが、チューリングは一人勝手に奇妙なマシンを作り始める。
子供の頃からずっと周囲から孤立してきたチューリングは、共同作業など、はなからするつもりもない。両者の溝が深まっていく中、チューリングを救ったのは、クロスワードパズルの天才ジョーン(キーラ・ナイトレイ)だった。彼女はチューリングの純粋さを守りながら、固く閉ざされた心の扉を開いていく。
そして初めて仲間と心が通い合ったチューリングは、遂にエニグマを解読する。
(中略)しかし、本当の戦いはここからだった。自分に向けられるスパイ疑惑。そしてチューリングが心の奥に隠し続け、ジョーンにすら明かせなかった、もう一つの大きな悲しい秘密。あらゆる秘密と疑惑が幾重にも積み重なり、チューリングの人生は思わぬ方向へと突き進んでいくが――。
▽ 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』』公式ホームページより引用
とにかく衝撃的でショックでした。
でも目を背けたくなるわけではなくむしろまたじっくりと向き合いたい。
そんなふうに思える映画でした。
残しておきたい名言集
この映画の中で心に響いた言葉が2つありました。
「たいした人じゃないと思われている人が偉業を成し遂げるなんて、よくある」
映画の中で、象徴的に繰り返されていたこの言葉。
この言葉の「よくある」というところが私は響いたし、とても勇気付けられました。
もう一つの言葉はこちら。
「あなたと考えていることが違うから、その人が考えていないわけじゃない。つまり好み」
そうだよな、本当にその通り。でも自分を主体で考えていると忘れてしまうことなのかも。
この映画にはタイトルこそ「天才」という言葉がついているけれど実はとても人間臭くて、どんな人でも身近に感じる瞬間がたくさん散りばめられている。
だからこそ、こんなすごい人がいた事は自分とは関係ない。
戦争なんて昔の人の話。というふうに、自分と切り離すことなんて全くできない。
そこに魅力を感じました。
気になる人はぜひ劇場で観ることをおすすめします!
▽ 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
大ヒット上映中!