読書する動物たちがカワイイ! ほんのり癒される絵物語集『という、はなし』が大人女子におススメ!
「毎日何だか忙しい……! 一冊丸々本を読みきる時間なんてとてもない!」そんなふうに悩んでいる方は多いのではないでしょうか? 「本が苦手」という意見もよく聞きます。
今回はそんな皆さんにこそぜひ手にとって頂きたい、フワ~ッとした気分で気軽にページをめくることができる、とっても癒される小さな絵物語集をご紹介したいと思います。
24本の「読書」を巡る物語が描かれているのですが、全編に本を読んでいる動物が描かれており、まさに「大人のための絵本」とも言える一冊です。その小さな絵物語集のタイトルは『という、はなし』(吉田篤弘 文/フジモトマサル 絵/筑摩書房)。
さて、それではこの本の魅力を、少しだけお伝えしたいと思います。
『という、はなし』(吉田篤弘 文/フジモトマサル 絵/筑摩書房)
この本は、イラストレーター兼漫画家のフジモトマサルさんが描かれた「読書する動物」たちのイラストに、作家やデザインのお仕事をされている吉田篤弘さんが、文章を添えられた一冊です。ペンギンやうさぎ、クマやブタにパンダなど、いろいろな動物がジーッと静かに本を読んでいるのですが、そのイラスト一つ一つに、楽しくて不思議な気分にさせられる絶妙なお話が描かれているのです!
「本」からもらえるものって一体なんだ?
みなさんは、ふっと肩の力が抜けたとき、不思議の世界に行きたくなることはありませんか? 筆者はときどき、「『ハリー・ポッター』の9と3/4番線に私も一緒に紛れ込んで、魔法使いたちと一緒にホグワーツ特急に乗って、人間世界とはさよならしよう……」と、延々と妄想をしていることがあります……。実際は1Kの小さな部屋の中にいても、フワフワと想像を膨らますことで、楽しい気分になれるからです。
この本に描かれているのも、どこかリアルではない、不思議な物語ばかりです。いつの間にか地に足が着いている現実的なお話にすり変わっていて、ドキッとさせられることもあるのですが。
この小さな絵物語集は、リアルのあわただしい世界ではなかなか得ることができない、ファンタジーの楽しさや、や想像力や、「考える」という時間を与えてくれると思います!
一話はそれぞれ3ページで終わりますし、どのお話から読んでも大丈夫です。
「ゆっくり本を読み、じっくり考え、一人で笑い、あー面白かった! と、青い空を見ながら寝転がる」そんな最高の贅沢を、皆さん時々は体感してみて下さいね。よかったらぜひ、お手にとってみて下さい。